変化があると動き出す事もある


変化があると動き出す事もあるについて、不登校引きこもり経験者が語ります。

ひきこもりや不登校の状態になると、なかなか動きが無い状態が続きます。

ある支援者から「本人が動き出すまで待ちましょう。」「今はゆっくりする時ですよ」と言葉をもらう事もあるでしょう。

 

そうなると、親としては「本人が動くまでこっちは待つしかないの?」と考えてしまいます。

確かに本人の動き出しを待つのは1つの方法であり安全策になるので、リスクの少ない対応方法だったりします。

 

しかし、待てど待てど動き出さない様子に、親の心配は募っていくのは事実としてあると思います。

今回は、私のひきこもり不登校経験と支援経験を交えて、動き出すきっかけになる出来事をお伝えし、待つ以外にも動き出すタイミングをある事を知ってもらい、今後の関わり方の知識を持ってもらえたらと考え解説していきます。

 

全部私が経験し見た聞いた事なので、ある程度の確認が取れているものなので、良かったら今後の参考にしてもらえたらと思います。

 

 

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動き出す変化は場所・人・環境にあります

 

 

ひきこもりや不登校で動き出しがなく本人のタイミングを待つばかりでいる時に、動き出す変化は「場所・人・環境」にあります。

これらの要素に変化が起きると、その場所・人・環境と繋がっている人に何かしらの影響を及ぼします。

それが、気持ちや考えに変化をもたらし、やがて行動へとその動きが繋がっていくのです。

 

それでは具体的にどんな変化があるのか見ていきましょう。

 

支援者との出会い

 

支援者とは、民間や公的機関を中心とした不登校やひきこもりを支援する人達です。

例えば、スクールソーシャルワーカーさん。児童相談所の職員。心療内科や精神科の病院の先生。私のような元ひきこもりの支援者など、経験者や資格所持者。誰かの役に立ちたいと善意で活動している人など、幅広く存在します。

 

そんな支援者がやる事と言えば、ひきこもりや不登校の当事者や親に会い、信頼関係を構築しながら親と子でどんな情報やニーズがあるのかを聞き出し、それに合ったアドバイスや情報に場所や人を紹介していきます。

 

そうして信頼関係が構築されているくと、支援者の紹介やおすすめだったらやってみようと、当事者の気持ちに変化が訪れ動き出す事があります。

 

私が支援で関わった経験で言うと、一緒に外食して出かける。ゲームやアニメグッズを見にお店に出かける。一緒に公園でキャッチボールをする。などがありました。

 

これらの行動をきっかけにアルバイトをしたり、学校に行き出したり、最終的に就職した人までいます。

過去に私が関わった当事者の話では、「三村さんだから一緒にごはんを食べに行けた」と言ってくれた人もいます。

それぐらい、支援者との出会いは大きな変化を与える存在だったりします。

 

特に支援者との出会いから、環境や雰囲気がガラッとかわって動き出す動機になる事があるので、まだ支援者と繋がってない場合は、とりあえず地元の児童相談所などの公的な福祉機関から相談をして繋がってみるのは、変化のきっかけとしておすすめできます。

 

そしてこれがもっとも起こりやすい変化のきっかけであったりします。

 

引っ越しが動き出すきっかけになる場合がある

 

これも私が1年半近く支援で関わっている方で、本人にも会えずなかなか動き出しがなかったのですが、当事者の家庭の状況に大きな変化が訪れ、急遽引っ越しをする事になりました。

 

それで当事者も引っ越さないといけなくなり、その頃から親子で顔を合わせる機会や話をする機会が増えました。

そして、支援者である私にも本人が部屋から出て会ってくれるまでになりました。

 

実際に会い本人の話を聞いていくと、高校に再び戻る事やその後の大学や就職など、現実的な将来の不安を話してくれました。

それに対し、私が経験した事や具体的にどんな方法があるのかを提示し対応しました。

 

引っ越し後、本人は実際に通信高校の資料請求をしたり、以前より家族と触れ合う機会が増えたと聞いています。

このように引っ越しというひきこもりや不登校からしたら一大イベントを迎えると、それまで頭のどこかにおいていた不安や動き出すタイミングを見つけ、動き出すという事が実際に起きたりします。

 

なので、引っ越すというのも家庭内に大きな変化の波を立てるので、きっかけが欲しい状態の人には動き出すチャンスになったりします。

 

家族関係が良くなる。悪くなる。

 

家族関係の変化が当事者の動くきっかけになる場合もあります。

まずは関係が良くなる例で言うと、親子の関係が修復され良好になる場合です。

 

不登校やひきこもりの最初は親子で気持ちのすれ違いが生じ、ケンカをしたり互いに自分の本音を言えず接触する機会が減ったり疎遠になったりします。

 

しかし、それが時間の経過と共にお互いに気持ちや行動に歩み寄りが見られ、少しずつ関係が修復していくと、親は子の不安やニーズが分かり始め、子は親に自分の気持ちや要望が伝えやすくなります。

 

そうすると、互いに今できる事が分かってきてそれを実行に移すことが容易になります。

 

例えば、私がひきこもっていた時、英会話に興味があって習いたい気持ちが芽生えてきました。

しかし、関係が悪い時は親に中々その気持ちを伝える事ができず、その気持ちに蓋をしたまま過ごしていました。それから時間が経ち互いに歩み寄れるようになり、関係が修復した所で、自分の素直な気持ちを伝えると、親は資料請求をしたり実際に英会話スクールに相談に行ったりしてくれました。

 

その対応と情報を貰った私は後日、英会話スクールの体験入学をして、無事に入学し英会話を習う事ができました。

 

逆に関係が悪くなる場合も時に動き出すきっかけになったりします。

 

家族関係が上手くいかず親子でなかなか接触ができない。

また、夫婦関係も決して良いと言える状態ではなく、子どもの事はお母さんに任せてお父さんは仕事ばかりでなかなか子どもに構う事ができません。

そうして家族が機能しない状況で時間だけが経っていきます。

 

そうした時に支援者に望みを託し相談し繋がる事で、第3者を通じ当事者と人との接触がスタートしていきます。

そこからは前に支援者の解説でお伝えしたように、支援者との接触、信頼関係構築により何かしらの動き出しが発生するようになります。

 

できれば理想は家族関係が良くなる方がいいですが、家族もそれぞれ悩みや課題を抱えながら日々を刻んでいるので、ひきこもりや不登校だけでなく家族という土台になる部分も動き出しに影響を及ぼす可能性があります。

なので理想だと周りの関係が良好の方が当事者も安心して自分の気持ちを言い易くなり、そのコミュニケーションから行動に移しやすくなります。

 

でも関係が悪くても不安や不満が行動の力になる場合もあるので、どちらの状況も少なからず変化の力を持っているという事です。

 

学校が変わって動き出す

 

学校が変わる事で動き出す人も多くはないですがいます。

ただ学校が変わる事は環境もそうですし人間関係も変わります。

 

そこで、ある程度目的があったり切り替えが頭の中で上手くできる人は、学校を変える事で再び登校する事もできます。

 

ただ、変わったからと言って動けない人がいるのも事実です。

そういう人は、学校で経験した体験から学校という名前を聞いたり場所に入るだけで、体が拒否反応する人もいます。

 

私も学校でいじめにあったり先生が怖くて不登校になった人間なので、学校に対するネガティブな印象が最初の方は強く感じていました。

なので、その辺の不安要素が少なかったり切り替えができる人は学校を変える事が、動き出すきっかけになる可能性があります。

 

また、小中学校は学校を変えるだけになりますが、高校になると通信高校という選択肢も出てきます。そうなると不登校に歩み寄った学校が多くあるので、多少学校に不安を抱えてる人も学校生活や勉強や登校スタイル。先生の理解や不登校でも通える環境設定に安心を覚えて動き出す可能性も出てきます。

 

また、私が住んでいる福岡は今年(2025年)から不登校を対象とした中学校もスタートしました。

世の中も多様化し小学生も不登校になる時代に少し希望を持てる環境が整いつつあります。

 

 

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動き出しに必要な変化とは?

 

 

ここまで動き出す変化について、具体的な方法をお伝えしてきました。

ここからはもっと大切な本質に迫る必要な変化について、解説していきます。

 

先ほど挙げたように場所・人・環境の変化が当事者の動き出しを刺激する変化をもたらします。

 

これらの変化を経験し具体的に何が変わっていくのかというと、意識・気持ち・やる気・意欲・欲求といったマインド面からメンタル面に刺激が及んでいきます。

 

例えるなら外に居て無風でいると何も感じなかった所に、少しずつ風が吹き始めその風を感じ取る事で、「寒い。涼しい。風が強い弱い」といった事を感じるように、家に閉じこもったり毎日同じ過ごし方をして風が入ってこない状態に風を取り込んでいく感じです。

 

このように風にあたると何かしら心境の変化や考え、その風を受けてどう立ち回っていくのかを考えるきっかけになります。

 

その延長線上に上手くいけば行動が伴い、動き出しに繋がる可能性を変化はもたらす力を有しています。

 

まとめると、人間関係や場所。所属の変化を経験する事で風に当たり、その後、本人がその変化をどう感じどう考えるのか?心境の動きが出てきます。

その結果、動き出す人も入ればそのまま動かずに止まっている人もいます。

 

しかし、風を当てる事で心境と行動への刺激をもたらすので、様子を見ながら色んな変化の形を経験できるような関わり方を考えてみて下さい。

 

また、長期で家に篭もっていると全員ではないですが、昔の私のように家の生活に飽きて外で他の人みたいに外食したり友達とどっか楽しい所に行って青春を送りたいと思っている人(外での欲求を募らせている)は一定数いると思うので、狙っても狙わなくてもいいので、変化を経験できる機会が無いよりあった方が、それがきっかけで動き出していく可能性は経験から十分にあると思います。

 

そして、変化は時に大きなストレスを与えるので、できるだけ安心できる人や場所も作っていると、本人が動き出し易かったり負担を軽減出来たりします。

 

 

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まとめ

 

変化があると動き出す事もあるについて、不登校引きこもり経験者が語りました。

変化があるという事は、動き出しのチャンスと思っていいでしょう。

その為にある程度、本人が落ち着いて過ごす空間をお家で提供し、支援者との接触。学校の転校や転入・編入。親と本人の関係性。家族関係の変化など、色んな変化の機会を経験し、本人が動き出せる環境設定を見守りながら進めていけると、どこかのタイミングで動き出す事は十分にあると思います。

 

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