不登校は再登校が怖い?経験者が語ります
不登校は再登校が怖い?について、不登校引きこもり経験者が語ります。
不登校になった多くの人は再登校の経験があると言われています。
実際に私も同じ経験をして、学校に復帰した経験もあります。
でも、紆余曲折あり再び不登校となりました。
すでに経験している人。これから経験するかもしれない人。
それぞれいると思いますが、実際に中学1年生で不登校になり、1年3学期と2年2学期に再登校した時のエピソードを交えてお話ししていきます。
この記事では、どんな理由で再登校が怖いのか?クラスメイトの反応。再登校のタイミング。注意点。フォローや支援の方法などを解説していきます。
少しでも当事者と親の方へ参考になれば幸いです。
Contents
不登校は再登校が怖い?
不登校になると必ずやってくる壁。
それは再登校になってくると思います。
当事者がその気がなくても親や学校の先生が再登校に向けて動き出すからです。
なので、当事者として気が進まなくても、どんなに拒否しても再登校の壁がやってくるのです。
ただ、昔に比べ無理やりにでも学校に行かせるといった方法を取る人は少なくなっていると思いますが、やはりそういった方法を使ってくる親や学校の先生がいたら怖いですよね。
実際の所、僕自身も学校の先生から無理やりに感じる方法で学校の登校をする事になったり、支援者として関わっている子どもの中にも、無理やり学校に行かせられるようにされたという話を聞いたりしています。
では、なぜ再登校が怖いのか?
その理由について挙げると・・・
クラスメイトや学校の生徒の反応
クラスメイトや学校の生徒の反応はやはり大きな要因となるでしょう。
実際に私も周囲がどんな反応をするのかがとても気になり、学校へ行く気持ちがなかなか作れなかった記憶があります。
普通に考えて学校に登校した際、周囲があからさまにビックリしたり陰口を言ったり直接悪口を言われたりしたら、せっかく学校に勇気を出していった気持ちが萎えて「やっぱり学校へ行くのを止めよう。学校へ行けない。無理。」となると思います。
そんな不安が恐怖心へ変わり学校へ再登校する際の大きな壁となります。
この不安要素は本人や家族だけでは取り除く事は難しく、やはり主体的に環境を整えていくには、学校のサポートが大切になります。
具体的に言うと、先生がクラスメイトに不登校の生徒への対応についてアドバイスや告知をする。
保健室登校。学校へ入って帰る。などのスモールステップで学校へ慣れる練習をする。
本人が不安を抱え過ぎた再登校にならないように、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーに不登校対応専門の先生との協力関係を作るなど、環境面と心理面のサポートを充実させる役割があると思うので、学校の協力はとても重要な要素になると思います。
先生の反応や関わり
不登校になる要因の中に先生との相性があります。
具体的には、注意の仕方がとても怖い。ルールが厳しく付いていけない。先生の厳しい指導に精神がすり減らされていく。などといった理由で学校に行けなくなる事があります。
この場合もですが、学校側の理解や協力。サポートが必要になります。
この際もスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー。不登校対応専門の先生。などの協力をもらい、本人と家族が学校と上手くやっていけるようにサポートしてもらいましょう。
そこで学校側の理解があれば、先生との相性を考えてからクラス替えもあるかもしれません。
また、先生もその気がなかったり気が付かずにやっている場合もあるので、学校側が上手く先生を説得し先生の対応が改善する場合もないとは言い切れないと思います。
もし相性の悪い先生が変わらなくても、先生の対応が変わったりして苦手意識が少しずつ減っていく事もありますし、また、スクールカウンセラーなどの他のサポートしてくれる人達に先生との関わりにストレスを感じてないかといった心理面のサポートを継続して行い、無理な登校や先生との関係性の改善を図る方法もあると思います。
私も過去に不登校で再登校した際、当初は強引な声掛けが多かった学年主任の先生もある時からそういった発言が無くなり、頑張って登校している私の姿を見て優しく声掛けをしたり挨拶をしてくれるようになりました。
多分、これは私の想像ですが、学年主任の先生に対して不登校への対応のアドバイスを学校側がしてくれたのじゃないかと今振り返ると思ったりします。
無理に学校に行かなくていい
私の不登校。支援経験から言うと・・・
無理に学校へ行かせる事は一時的に数日や数週間行けたとしても再び休んだりし易くなります。
その理由は細かく言うと色々ありますが、大きな理由として本人がどこまで納得したり自分の意思で学校へ行こうと思っているのかにあると思います。
この本人の気持ちを無視して親や学校が子どもに逃げ道を与えず学校へ行かせるようにしてしまうと、表面的には学校へ行っててもそのストレスが大きく掛かり逆に学校への苦手意識が増幅したりします。
これも私の経験談ですが、ある中学1年生の冬休みに学校から電話が掛かってきて思わず自分で電話を取った事がありました。そこで先生が「3学期が〇〇から始まるから学校へ来なさい」と言われ、本当は行きたくなかったけど拒否ができる雰囲気ではなくいやいや学校へ怖い思いをして登校した時がありました。
結果は想像が付くと思いますが、その日だけで翌日から学校を休むようになり、より学校や先生への拒否感が強くなった記憶があります。
このように無理に学校へ行かせようとは思ってなく、どちらかというと「本人の為に」という親や先生の思いやりが結果的に子どもの逃げ道を奪って学校の再登校をより怖くさせてる場合もあるので、無理に学校へ行くようなアプローチはさけるように心がけましょう。
また当事者の方に伝えたい事は、どんなに親や学校が無理やり行かせようとしても拒否して無理に行かなくていいと私は思っています。
理由はここで挙げたように自分の気持ちが学校へ行く自信が無い時に、周りが無理に行かせて上手くいく可能性がないし、無理に行った結果、再び学校を休むようになり学校や先生。親に対して嫌悪感を持ってしまうからです。
しかしながら、なかなか自分一人だと立場や今後の事を考えて拒否しづらいですよね。
ただ、現代の学校は国から不登校の気持ちを尊重し配慮した対応を心がけましょうという、指導の方針が全国の学校へ通達されているので、もし親や学校から無理に行かせようとしたら、「今の学校は不登校の気持ちを尊重した対応が必要と国が言っているから、今の自分の気持ちの状態では学校に行こうという気持ちはないです」というような話を、親や学校に伝えていいと思います。
ちなみにこちらが文部科学省がホームページで案内されているページです。
よかったら一度確認されてみて下さい。
確かにこれらの事を大人に言う事はとても大変な事だし勇気のいる事ですが、自分の気持ちや体を守るためにいざという時は勇気を振り絞って伝えてみましょう。
本人が学校へ行くという決断をするのが理想
先ほどの無理に行かなくてもいいという所の答えになりますが、学校へいく決断を親や学校がさせるのではなく本人が自分の意思で行くという決断をするのが継続した登校にも繋がりますし、また再び学校を休む事があっても自分で決めた事なので、親や学校のせいにはしづらいしもっというと本人の責任感が良い意味で養われます。
私も再登校をして毎日では無くても週に数日行ったり修学旅行に行ったりなどして、約半年間ぐらい投稿できていましたが、3年生の2学期を境に3年生とあって学年全体が受験モードになり勉強を家でほとんどしてなくて付いていけなかった私は勉強を理由に再び不登校になった経験があります。
しかし、再登校をした決断は自分自身でしたし、ある程度納得し希望して登校していたので、休んでからのダメージはそんなに大きい物ではなかったと思います。
実際に学校に再び登校した時の方が、先生の理解もあったしクラスメイトの温かい対応。なによりも不登校になる前と後で学校側のサポートが大きく変わった事に自分も身に染みて感じていたからです。
なので、当事者は自分が学校に行こう!という気持ちが芽生えるまで焦らずに考えていいと思いますし、親や学校側は本人がある程度納得して行こう!という気持ちになるように、環境面や心理面のサポートをしていく事が大切になってくると思います。
再登校しても再び休む事はある
親としては子どもが再登校したらホッとするしこれで一安心と思ったりするかもしれません。
しかし、再登校してもそれ以前に学校を休んでいた事による勉強面の遅れ、人間関係の乏しさ。登校は出来たが長く継続した登校をするサポート体制が未完成だったりして、再び休む事は十分にあります。
これは単純に不登校が悪い訳ではないですが、現実問題として不登校になると再登校後の継続がどんなに頑張っても難しくなる場合もあるからです。
その理由は最初に挙げた面が時間が経つにつれ表面化したりするからです。
私の場合だと再び学校に行けるようになっても勉強は送れたままだったので、受験モードに入ったとたんに学校の居心地が悪くなり休むようになったからです。
これは、学校側の問題というよりも、勉強を疎かにしていた本人の問題でもあったりします。
これは本人も家で勉強したとして、なかなか自宅学習で付いていくのは難しい所です。
このように理由はいくつかあると思いますが、人間関係でも当初の課題はクリアしても再び別の人間関係でつまづくという事もあるので、再び学校を休む事があるというのはあると考えておきましょう。
だからこそ学校に行けるようになったとしても親は家での子どもの様子を気に掛け、厚かましくない程度の声掛けをしたり、学校もスクールカウンセラーや本人が信頼している先生が居たらその先生からのサポートをしながら様子を見ていくようにしておくのが良いと思います。
クラスの同級生の反応が気になる
無理に行く事はないですが、もし再登校をしようと考えた時、クラスの同級生の反応が気になりますよね。
僕自身も再登校した際にクラスの反応が気になり、「悪く思われたらどうしよう」「嫌がられないかな?」「シカトされたら怖いな」と、色んな不安が出てきました。
僕の場合ですが、メンタル的に再登校する際の気持ちとして、中1の時にいじめに遭っていた事もあって、「いじめた人や同級生に舐められんようにするぞ!」という強い気持ちを何故か持つ事ができ、学校に再登校する事がありました。
その時の周囲の反応はビックリするほど特に印象に残るような反応はありませんでした。
もちろん半年以上振りの登校だったので、僕の想像では同級生は内心ビックリしているだろうなと思いましたが、表に出すような反応は無かったです。
ですので、僕の経験からすると同級生からの表立った反応や態度はなかったです。
それは僕のクラスが恵まれていたのか?普通なのかは難しい所ですが、あからさまに何か悪態をつくとかは無いと思います。
できるだけ担任の先生にサポートしてもらったり、同じクラスに仲の良い友達がいたら、その人達に頼る事も、不安を軽減し学校での安心できる居場所を作る事にとても役立ってくれると思います。
再登校した時の僕の気持ちを語ります
僕は中学で不登校になりましたが、再登校のタイミングは1年3学期と2年2学期に訪れています。
この2つのタイミングで1年の時はすぐに不登校になりましたが、2年の時はある程度継続して登校するまでできるようになっています。
その違いも含めて語っていきますね。
まず最初の再登校である中学1年生の時のキッカケは、体育の先生でもあり学年主任の先生からの電話でした。
その内容は、「今度3学期が始まるから初日から登校するように」と、支援するというより指導するという対応を取ってきたので、僕の気持ちは「やばい!怖い先生から直接来るように言われた。いかないとやばい!」という怖さくる動機がきっかけでした。
実際に3学期の初日勇気を出して投稿しましたが、結局その日だけで再び不登校になっています。
次に2年の2学期に再登校した際は、クラスの担任が何度も家庭訪問をしてくれて、無理に関わろうとせず会えなくてもいい。そして、良かったらという事で手紙を残してくれたりしました。
手紙の内容は、天気や時事ネタなど当たり障りのないもので、文章のどこかに良かったら保健室登校とかもできるから、少しでも良いと思ったら始めてみない?といった、僕の気持ちに寄りそって支援してくれる姿勢がありました。
すぐに行きます!とはならず時間は掛かりましたが、2学期がスタートしてから数回程度、保健室登校をしたり担任の先生とコミュニケーションを取って信頼関係を作ったりして、少しづつ再登校の気持ちが固まっていきました。
そうして、2学期の冬休み前最終日にクラスに入って過ごしました。
その時の状況は今でも覚えていますが、2学期最終日の帰りの会という最後確認してバイバイする時間に僕はめちゃくちゃ勇気を出してクラスに登場したのです!
クラスに入った瞬間、みんな「えっ!?」とビックリしているように感じました。
でも、表立って何かリアクションするとかは無かったです。
あとあとクラスメイトから聞いた話ですが、僕の想像してた通り、「めちゃくちゃビックリした!」と言ってました(笑)
そうして、クラスの担任からの寄り添ったサポートに、ビックリはさせたけど平静を保って関わってくれたクラスの同級生に救われ、学校に自分の安心できる居場所を少しでも取り戻せたので、その後、3学期は休みをいれながらも登校する事ができ、3年の1学期まで続ける事ができました。
その後は、3年の2学期から受験モードになり、勉強が遅れていた僕は居場所を失ったので、再び不登校になっています。
でも、先生や同級生のサポートがあれば、再び学校に登校する事ができるという経験をする事ができました。
まとめ
不登校は再登校が怖い?について、不登校引きこもり経験者が語りました。
再登校はする前がとても緊張し不安がたくさん過ぎります。
僕は怖い経験もしてその中で言える事は、指導するというよりも支援する。寄り添いやサポートする意識で周囲が関われると、当事者の不安も軽減出来、学校で少しながら居場所や安心を見つけて再び登校できる可能性が出てくると思います。
また、当事者の方も、最初はめちゃくちゃ勇気がいる決断と行動だけど、周囲から無理矢理ではなく協力してくれて、自分でも「学校に行ってもいいかな?」と思えるようになれたら、できれば勇気を出して行動してみると、意外に上手くいく事だってあるし、人生でも大きなポイントになるかもしれませんよ。
どちらにしても僕自身は、不登校やひきこもりの方と家族を応援しております♪
このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。
みなさんがこのブログで書いてほしい事や知りたい事を募集しています。
さらに不登校やひきこもりの相談も無料メールと有料相談(オンライン対応)で受け付けています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
⇒ブログで書いて欲しい事はこちらをクリック
⇒無料メールと有料相談(オンライン対応) 講演会・仕事の依頼はこちら
⇒運営者のプロフィールはこちら
学校復帰や外に動き出す時に壁になるのが勉強ですよね。
私も不登校やひきこもりを経験し社会復帰する時に勉強が大きな壁として立ちはだかりました。
今振り返ると自分だけで闇雲に勉強をするのではなく何か活用しながらできるだけ人の目を気にせず勉強できたらなと感じます。
そんな思いをしている方へピッタリのおすすめ勉強方法があります。
2週間の無料期間や低額で手軽に学べる方法に自分の目標に合った本格的な勉強法まであります。
この機会に自分に合った勉強方法を探してみてはいかがでしょうか?
⇒不登校やひきこもりでもできる勉強方法はコチラ