不登校の昼夜逆転はいつまで?放っておくといい?


不登校昼夜逆転いつまで?放っておくといい?について、不登校引きこもり経験者が語ります。

支援していてよく聞く話ですが、不登校やひきこもりに昼夜逆転はよくあります。

そんな私も同じ状況の時はよく昼夜逆転していて、夜起きて朝寝るという生活をしていました。

しかし、今は仕事に支障もない生活をちゃんと送れています。

 

親からすると逆転した生活を続けていると、それがクセになって元に戻らないのではないか?

いざ学校へ行く。相談に行く。何か外で新しい事を始める。事が始まる前に昼夜逆転を治して正しい生活を送っておかないと、せっかくのチャンスが無駄になるのではないのか?

といった不安がよぎると思います。

 

今回は、なぜ起きるのか?その背景や理由、本人の気持ちなども解説し、いつまで続くのか?放っておくのはありなのか?など、その辺を解説していきます。

 

<スポンサードリンク>



昼夜逆転はなぜ起きる?

 

 

そもそも昼夜逆転はなぜ起きるのでしょうか?

その理由として考えられる事は、単純に夜が落ち着いて過ごせるからというのがあります。

他にも理由があるという人がいるかもしれませんが、私を含めこの理由でなんとなく夜型になる人が一定数いると私は考えます。

 

そして、なぜ落ち着けるかというと、まず人々の多くが寝る時間であり、外の騒がしさも日中に比べると一部を除いては減ってくる時間です。

また、家族も基本は寝る時間になり、日が落ちて外が暗くなるのもあり、自然と夜が落ち着きやすい環境が整う事が背景にあると私は考えます。

 

さらに当事者視点で考えると、昼間は同じ学年や知り合いが学校に行っている時間であり、同じ時間に一方は学校に行っている。一方の自分は学校に行けず家に篭もっている。という無意識レベルから始まる葛藤が起き、夜に比べ昼間でただ過ごす事が苦痛に感じたりします。

この感覚は私も当時、同じ感覚を持っていました。

だから昼間は何となく居心地が悪く感じ夜は逆にその気持ちから解放され、落ち着いて過ごしやすかった印象です。

 

制限やイベントがないから起きる

 

先ほど挙げた理由や背景は、本質的な要因になっていますが、ある程度の不登校やひきこもりが長期化していくと、あきらめの気持ちからあまり昼に起きておく事の罪悪感が減っていったりします。

しかしそれでも昼夜逆転は他の理由でおきます。

 

それは、このタイトルにもある通り、家で時間に縛られずに生活しておりイベントが無く時間の制限もないので、決まった時間に寝たり起きたりもせず、自分の寝たい時に寝て起きたい時に起きるので、自然と生活リズムが乱れていく事もあります。

 

私も不登校になった当初は昼間起きておく事の罪悪感から夜が過ごしやすいと感じ、夜中心の生活をしていた記憶がありますが、長期化しひきこもり化した頃には、時間の制限がなく外活動も無かったので、好きなように起きて寝るうちに自然と生活リズムが乱れていった事がありました。

 

そうして、ある時は夜型の生活が続き、ある時は朝起きて夜寝る生活が続きという事を、季節が移り替わるように過ごした記憶がありました。

 

不登校という環境的な背景がそうさせます

 

ここまで挙げたように、昼間同じ学年や同世代が学校生活を過ごしている状況で自分が家で過ごしている罪悪感に似た居心地の悪さと、長期化したり特に気にする事無く淡々と過ごしていると自然と生活リズムがズレていく理由を説明しました。

 

これは不登校や長期化して変化するひきこもりによく見られる現象かと私は考えます。

なので、あまりにも健康を害するような状態になるとか、病院で起立性調節障害といった診断を受けるとかない限り、昼夜逆転という事象は不登校(ひきこもり)特有の自然現象と考えてもいいかと思います。

 

ちなみに私達の生活に置き換えて考えた時に、平日に仕事を週5していたとします。

平日は大体の決まった時間・・・例えば23時に就寝して朝6時に起きる生活を繰り返します。

理由は単純に仕事があるからです。

 

しかし、仕事がお休みの土日は人によってはいつも23時に寝ているのに、翌日特に予定がない時など1時や2時まで夜更かしする事もあるでしょう。

そして、翌日は6時に起きるのはキツいと思うので、11時や12時に起きる事もあるでしょう。

 

このように考えると、学校や仕事などのある程度の強制力を発揮する事をしていないと、自分でルーティーンや自制をしない限り自然とその日の自分の都合にやりたい事を優先して自然と生活リズムが乱れる事は起きると思います。

 

<スポンサードリンク>



昼夜逆転は○○まで続きます

 

 

では、昼夜逆転はいつまで続くのでしょうか?

結論から言うと・・・

約束ごとや外活動をスタートさせると必然的に昼夜逆転は改善されていくと思います。

 

具体的に言うと、学校に行く。習い事を始める。相談に行く。訪問支援で家に来てもらう。ボランティアをする。アルバイトをする。友達と遊ぶ。食事に行く。などです。

 

また、昼夜逆転を改善するには、継続的な外活動を続けていく事がポイントになると思います。

単発のイベント、例えば友達と1回だけ食事に行く。という事だけであれば、その1回だけは夜寝て朝起きる。また、多少寝不足でも約束した時間に間に合うように起きて準備をして行く事はあるでしょう。

しかし、その1回が終わるとまた元通りに逆転生活に戻る事は十分にあると思うので、できるだけ継続して外活動を入れていけるようになると、自然と生活リズムが戻せるようになると思います。

 

私の経験談から言っても、単発の活動より学校へ行く。アルバイトへ行く。などの継続して活動するイベントの方が、体もそのリズムに慣れてきて、最初は寝不足で何とか行っていた状態も少しづつ改善され、夜寝て朝起きる生活に戻っていったりします。

 

なので、私の結論としては、時間軸で〇〇まで続きますよというより、外活動を始めるようになる。その外活動が継続できるものであればある程、昼夜逆転は自然と改善されていきますよという話になります。

 

<スポンサードリンク>



放っておくといい?

 

ここまで昼夜逆転になる理由と改善ポイントを解説してきました。

では、それなら最初から放っておくといいのか?という疑問が出てくるかもしれません。

 

実際に私が不登校やひきこもりで10代後半から20代前半の当事者の過程に訪問支援を長年していますが、よくお母さんから「うちの子昼夜逆転していてまた学校に行ったり仕事を始めるとかなると大丈夫なのでしょうか?今のうちに元に戻した方がいいですよね?」といった質問を何度も受けてきました。

私がこの時に答えている回答は、「私も昔彼らと同じ状の頃そうでしたが、私の経験から見ても何かを始めたら最初は無理して寝不足だろうが行けますよ。そして、継続していく事で少しづつ生活リズムも改善していくので、よほど今の状態で健康を害する事がない限り、そのまま様子を見られていていいと思いますよ」と言っています。

 

ただしこれは、不登校やひきこもりの一般論的な回答ですので、中には起立性調節障害のように医師から診断を受けるような状態であったら、適切な医療措置をして対処する必要がある事も覚えておいて下さい。

⇒起立性調節障害とは?(解説サイト)外部リンクに移動します。

 

家に篭もり続けている段階で改善の効果はある?

 

家に篭もり続けて特に外のイベントや活動がない状態の時に、昼夜逆転を改善するように親としてアプローチしてみてもいいものでしょうか?

それは当事者であった私の経験談からいうと、最初は本人もある程度納得というか意識して改善に取り組んでも、少しの間はリズムが整っていくかもしれませんが、それが長期間維持できるかというと難しいと思います。

 

理由は、生活リズムを整えた先にある目的が無い事です。

ただ、今後いつ訪れるか分からない学校へ行く。仕事をする。などの外活動の為に継続してリズムを保つには本人の納得感が薄いからです。

また、モチベーションも上がりません。

逆に親にやらされている感じを受け関係性に影響を与える場合もあります。

 

なので、もし何も外活動が無い状態の時に改善を試みるのであれば、今後近いうちに外活動を始める計画がある。その可能性が見えてきたタイミングで少し早く練習という意味合いで取り組む方が効果が出てきやすいように思います。

そうすると、目的もあり本人のモチベーションも挙げる要素になるので、外活動を始める時に最初無理して起き寝不足のまま参加するという強行突破のシチュエーションも防げたりするので、事前準備の段階として目的が出てきた段階で取り組むのは有りだと思います。

 

イベントを作ると単発的にリズムが改善されます

 

確かに家で篭もり続けている人に長期的な生活リズム改善の期待は薄いかと思います。

しかし、本当にこのままで大丈夫?と心配するのも仕方ない事だと思います。

 

そんな時は単発で本人が参加したいと気持ちが乗るイベントを企画してみるのもいいかもしれません。

例えば、本人が好きなゲーム。本。グッズ。などを一緒に買いに行く。

好きなごはんを外食でお出かけする。遊園地に行く。車で遠出する。旅行に行く。スポーツ観戦。コンサート。映画館。

など、本人が好きな事で気が乗りそうな企画を提案してみると、もしかしたら乗ってくれる可能性もあります。

 

ちなみに私の場合は、地元福岡で野球が好きでホークスを応援していたので、不登校時やひきこもりの時も昔で言う福岡ドームに母ちゃんと一緒に野球観戦に行った思い出があります。

確かその時は狂っていた生活リズムの中、決めた時間に家を出れるように準備をしてお出かけしました。

ただ、まだ精神的に不安定だったので、行き帰りで腹痛でトイレに篭もるという思いでも作りましたね(笑)

それも今となっては良い思い出です。

 

という事で、私のように昼夜逆転生活を送り続け精神が不安定で腹痛を起こす状態の私でも、好きなイベントの時は時間調整をして外出する事ができたので、イベントを作りお出かけするという企画は一時の生活リズムを変える大きなきっかけになると思います。

 

<スポンサードリンク>



まとめ

 

不登校昼夜逆転いつまで?放っておくといい?について、不登校引きこもり経験者が語りました。

不登校やひきこもりは時間の制限が基本的に無く、自分の好きな時間に起きたり活動できるので、環境的に昼夜逆転が起こりやすいものです。

なので、基本的には放っておく事をしても問題ないと考えますが、もし医師から起立性調節障害と診断された場合は適切な処置をするようにされて下さい。

 

しかし大体の人は、外活動を継続的にこなしていく事で生活リズムが改善されていくので、家に居続けている状態の頃から無理にどうにかしようとされなくてもいいかと私は思います。

 

このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。

みなさんがこのブログで書いてほしい事や知りたい事を募集しています。

さらに不登校やひきこもりの相談も無料メールと有料相談(オンライン対応)で受け付けています。

最後まで見ていただきありがとうございました。

⇒ブログで書いて欲しい事はこちらをクリック

⇒無料メールと有料相談(オンライン対応) 講演会・仕事の依頼はこちら

⇒運営者のプロフィールはこちら

学校復帰や外に動き出す時に壁になるのが勉強ですよね。

私も不登校やひきこもりを経験し社会復帰する時に勉強が大きな壁として立ちはだかりました。

今振り返ると自分だけで闇雲に勉強をするのではなく何か活用しながらできるだけ人の目を気にせず勉強できたらなと感じます。  


そんな思いをしている方へピッタリのおすすめ勉強方法があります。

2週間の無料期間や低額で手軽に学べる方法に自分の目標に合った本格的な勉強法まであります。

この機会に自分に合った勉強方法を探してみてはいかがでしょうか?

⇒不登校やひきこもりでもできる勉強方法はコチラ