不登校で部屋から出てこない時どうしたらいい?

2024年11月23日


不登校部屋から出てこない時どうしたらいい?について、不登校引きこもり経験者が語ります。

不登校で家にいるとある時期から子どもが部屋から出てこない時が発生したりします。

そうなると、親としてはとても心配になり、「うちの子このまま部屋に閉じこもったままでいるのかも?」と思ったりします。

そうなると、親として焦ってしまい、結果、子どもが望まない対応をしてなんとか部屋から出れるように施しても、全然反応すらなくなってしまうようになったりします。

こうなると、途方に暮れるように何が正解なのかに悩んでしまいます。

 

今回は、私の支援経験から考える、不登校で部屋から出てこない時に効果的な対応方法についてお伝えしていきます。

 

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部屋から出そうと意識しない

 

 

まず最初に意識して欲しい事は、部屋から出そうとしないように心がける事です。

このブログでよく書いている事ですが、不登校になる傾向の人に多いのが、人の仕草や言動に敏感に反応したり推測する力がある事です。

 

なので、「部屋から出るようになって欲しい」という気持ちを持って関わってしまうと、こういった人達には「自分を部屋から出そうとして接近してるんだな」と気持ちを悟られてしまい、結果、相手から距離を取られ前よりコミュニケーションが取れなくなってしまいます。

 

そうなるとますます部屋から出るこちら側のアプローチ手段を失い、解決方法が見つからず、そのままずるずると不登校が伸び引きこもり化する方向に事が進んでしまいます。

ですから、親として思う気持ちは重々理解できますが、あくまで子どもが部屋から出てくるようになる事が一つの目的になるので、あまり気持ちを強く持ったりして関わらないよう、そして、期待し過ぎないように意識していきましょう。

 

 

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子どもに親の気持ちを向け過ぎない

 

 

先ほどお伝えしたように、親の気持ちが子に向いている時は、子はその親の気持ちを感じやすく、親の期待を感じて動ける場合もあれば、逆にプレッシャーに感じて動けなくなる場合もあります。

 

そして、子どもが部屋から出て来ない状況であれば、親の気持ちを子どもに向ける事をプレッシャーに感じている可能性があります。

そんな時、親の気持ちとしておすすめしたい考え方は、子どもを放っておきましょう。

 

なぜなら、私達もそうですが、周りに気を遣われたり思いを向けられても、多分心の中で、「あの人、今私に対して気遣ってくれてるな。」または、「私の事を思ってくれてるな。」と。

しかし、その思いを好意的に捕らえれる場合って、みなさんどんな時があるのか?想像してみて下さい。

 

私の場合に置き換えて考えると、他人から私に思いを向けられて嬉しい時は、私が頑張ればやり遂げる事ができる内容だったり、私が頑張りたい。したい!という事の時に、他人からの応援だとか気遣いの思いをありがたいと感じます。

 

しかし、逆に私が頑張ってもできない。とあきらめている事や、私が頑張りたくない事。私がしたくない事だと、他人からの応援や気遣いがプレッシャーになり、行動も後ろ向きになります。

また、応援してくれる人と接点をなるべく持たないようにするでしょう。

 

これを不登校の部屋から出てこないというシチュエーションに置き換えると、どんな思いで部屋から出て来ないか容易に想像できるのではないでしょうか?

 

多分、想像するに、部屋から出てくる事に対する親の思いに本人は、前向きではないという事もあるでしょうし、もっと言うと、親に気を遣われたくなかったりする可能性があるという事です。

 

ですので、声で本人に言ってなくても、思いを持ち続けて子どもに接すると、不登校やひきこもりの人達は、とても繊細な心の人が多いので、親が自分に部屋から出てきて欲しいんだなという、本人の今の気持ちとは逆の思いがプレッシャーになって、結果、部屋からでなかったり、親と会話する機会が減ったり無くなったりするように感じました。

 

なので、時間が経てば経つほど親も色々考えながら子どもに接していくので、自覚は無くても子どもから親の気持ちを向けられすぎてる印象を受けてしまいやすくなるかもしれないので、ある程度、不登校やひきこもりの期間が長くなっているのであれば、意識して子どもに対して意識しないようにしてみるのも手かもしれません。

 

 

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子どもの反応を素直に受け止める

 

 

部屋から出てきて欲しいなという気持ちを持ちながら、子どもに声を掛け関わったり見守ったりしていると思いますが、まず子どもが部屋から出ない。反応が無い。返事が無い。という事があると、親として「どうしたら部屋から出るかな?」と悩まれると思います。

しかし、その反応が今、子どもが親に対して部屋から出ない。接触を持とうとしない。返事をしない。という意思があるとシンプルに受け止めそれ以上でもそれ以下でもないと素直に子どもの気持ちを受け止めましょう。

 

みなさんも昔は子どもと一緒にお出かけしたり、ごはんを食べたり、会話をしたりしていたと思いますが、それから色々あっての今の状況です。

 

なので、良いも悪いも別にして、今現在置かれている親子の関係性は部屋から出てこないぐらいの状況なんだと素直に受け入れて、これから何が出来るのか?これまでした事が子どもへは上手くいってなかったのだと、再確認する事が大切になるかと思います。

 

その状況を再確認するだけで、これから出来る事はあるのか?自分たちで考える事も大切ですが、支援の専門家や同じ経験をしている家族に相談して、一旦距離を置いて様子を見守るのか?他にできるアプローチはあるのか?を模索してみてもいいかと思います。

 

しかしながら、まずは子どもの反応を素直に受け止める事が重要になり、そこがある意味、再スタートになると思います。

 

 

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家の環境と家族の関係性を調整する

 

 

次におすすめする方法は、家の中の環境と人間関係の調整です。

まず子どもが家で過ごす環境を良くし過ぎないぐらいに、でも、ある程度心地よいようにしましょう。

 

例えば、ゲームが好きな人にはゲーム。マンガを好きな人にはマンガ。といったように基本、子どもが日中家で過ごせる

興味関心のある過ごし方に必要な環境をし過ぎない程度に、また、家庭の経済事情に合わせた調整をしましょう。

 

私も不登校で家で過ごしていた当時、ゲームやケーブルテレビを提供してもらい、日中、気が紛れて過ごせるようになったので、熱中もしますが、家で少し充実した時間を過ごせるようになり、過度なイライラや不安が軽減された記憶があります。

 

そして、次に重要なのが、人間関係。家族関係です。

どれだけ家の環境が子どもが快適に過ごせる状況になっても、家族との人間関係がある程度、良好でなければ部屋から出る可能性は低くなります。

これも当時の私の経験ですが、ある些細な事がきっかけで親とケンカをして際、その出来事に固執した私は当時、半年以上家族がいる際は部屋からほとんどでらずに家の中でさらに篭もり続けた事があります。

その原因は些細なケンカにありますが、もっと具体的に言うと、ケンカでこじれた親子関係にあります。

 

これが私の不登校ひきこもり経験であった部屋から出てこない大きな要因となったので、人間関係はとても重要なポイントになると思います。

 

ですので、日頃から子どもとの関係を大きくこじらせないように、適切な距離で関わるように意識し接していきましょう。

過去の記事でこちらに不登校・ひきこもりの人達との関わり方について解説しているまとめ記事があります。

⇓ ⇓ ⇓

不登校・引きこもりの関わり方のまとめ

 

よかったら、こちらを参考にされて子どもと良好な関係を気付き、部屋からでれるような状態に持っていきましょう。

 

 

気を遣い過ぎない自然な会話や関わりを意識しよう

 

 

ここまで色々と触れてきたように、意識し過ぎたり、部屋から出てきたらいいなという気持ちを、一旦心の奥にしまってみましょう。

次に考える事は、子どもとの自然な関わりや些細な声掛けによる会話を心掛けましょう。

 

基本、親は子どもを心配するがあまりにどうにかしたいという気持ちが自然に湧き、その状況で子どもと関わる事で、子どもは「親が自分の事を心配している。その気持ちが重い。」と受け止められ、反応に困り部屋から出なかったり会話が無くなったりしていくと思います。

 

だから、やる事はシンプルで、これまで子どもにやってきた事の反対の事を意識し過ぎないようにやっていくと、上手くいく可能性が広がる事もあると思います。

 

これも考えはシンプルで、これまでやって上手くいかないのであれば、これからはこれまでと違う事をやっていく。これに尽きます。

 

その中で具体的にすぐにでもできる事は、自然で肯定的な日常の声掛けです。

 

自然で肯定的な日常の声掛けとは?

 

私も不登校やひきこもりの訪問支援で使っている方法で、確率的に効果のあるのが、自然で肯定的な日常の声掛けです。

 

ここまで何度もお伝えしたように、意識し過ぎたぎこちない接触は相手に不信感や疑念を与えてしまいます。

 

だからこそ、親も肩肘張り過ぎず、あまり先の事を考え過ぎず、良い意味で今この瞬間だけを意識してみましょう。

そうする事で、子どもも反応しやすくなり部屋から出てみようかなと、初めて気持ちが由来だりします。

 

私はお家に訪問して、部屋に篭もっている本人の部屋の前にドア越しで声かける際に、「今日はありがとう。」「今日も頑張ったね。」「次は○月○日に〇時に来ます。」と、ちょっとした声掛けをして帰っています。

 

また、手紙を毎回書いていて、その内容はありきたりな事で、「今日は少し暖かいですね。」「今○○のイベントがありますね。」「気温差が激しいから体調に気を付けてね」「自分は最近○○にハマってます。」といった、あまり深すぎないレベルの事を書いたりしています。

 

こうする事で、相手に対し、私が敵でない事を示したり自分の事を自己開示して、興味を持ってもらう事や共通の話題を提供できる可能性が高まるからです。

 

これをみなさんが、声掛けに置き換えて試してみる事ができると思います。

実際に私の母が私がひきこもりをしていた当時にしていた、私が半年絶交している頃にしてくれた声掛けも交えて例を紹介すると・・・

 

「今から〇〇に行ってきます。○時には帰ってくるね」

「○○おはよう」

「○○おやすみ」

「○○今日もありがとう」

「○○の声が聞けて嬉しい」

「暑くない?」「寒くない?」

「何か食べたい物ある?」

「○○に行ってくるから何かいる物あったら買ってこようか?」

「何か欲しい物ある?」

 

といった、親の素直な気持ちを伝えたり、子どもに対し思いやりのある声掛けが、子どもの反応が無くても回数を重ねるごとに積み重なって、ある日突然、会話が続いたり反応が出たりといった事が起きたりします。

 

実際、私が篭もって半年母と絶交していた時期に、この声掛けなどの積み重ねで、私も「また話してみようかな」という気持ちが徐々に湧いていき、何か自然なきっかけを意識しながら、再び部屋から出て親との繋がりを持つ機会を伺っていた自分がいました。

 

また、私が支援者としてこうした関わりを続けていると、最初は部屋から出てこなかった人も、半年後に勇気を振り絞って部屋から出て、私と話せるようになったりしています。

 

なので、みなさんも、声かえの効果を大切に適度な距離感で、まずは1日1回の簡単な挨拶からされてみてもいいかと思います。

 

まとめ

 

不登校部屋から出てこない時どうしたらいい?について、不登校引きこもり経験者が語りました。

まずは部屋から出したい気持ち抑え、意識し過ぎないようにして、家の中の環境や人間関係を調整したり、自然で重すぎない簡単な声掛けが大切になってきます。

どんな物事にも理由があるので、今回ご紹介した意識や調整方法を活用し、少しでも状況が改善できる事をこのブログを通して願っております。

 

このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。

みなさんがこのブログで書いてほしい事や知りたい事を募集しています。

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最後まで見ていただきありがとうございました。

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