商店街で表情が固まる10代青年との関わり

2019年5月9日


私がこれまで10年以上続けてきた、不登校や引きこもり支援で関わった人たちのエピソードをご紹介していきます。

今回はアニメが好きで不登校から引きこもりを数年続けている10代青年のエピソードです。

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少しづつ外の世界へ

 

 

この青年とは定期的にお家に伺い、一緒に音楽のゲームをしたり、青年が好きなアニメの話やアニメグッズの話をして過ごしていました。

そうして少しづつ仲良くなって時々、2人で自転車に乗って近くの公園にサイクリングをするようになりました。

公園まで音楽ゲームやアニメの話を中心に談笑しながら公園へ向かい、公園に着いてからは親には話しづらい性の悩みについても男同士の会話で話し合ったりもしました。

最初は外に抵抗があった青年も私と一緒だったら外に出ても良いという事だったので、外に出るうちに少しづつ抵抗も薄れてきて、「外もいいものですね」と言ってくれるまでに気持ちが変化しました。

公園での楽しみはボーとする事はもちろん。自動販売機で販売しているアイスクリームを買って食べる事です。

また、帰りに時々スーパーにも寄ったりして、お母さん思いの青年がお母さんの為にアイスクリームを買って帰ったりしました。

そうした経験から私が今度は近所の商店街に和菓子を買いに行こうと提案し行く事になりました。

 

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人が多い商店街で表情が固まる

 

 

青年は外に出る事に少しづつ慣れてきたので、「○○さん(私の名前)が言うのならいいですよ。行きます」と元気に返事をしてくれてお母さんの為に近所で有名な和菓子屋さんに2人で行きました。

しかしながら一つ問題が、その商店街は福岡でも有名で人通りも多く賑わう商店街で、人が多い所が苦手な青年が耐えられるかが心配でした。

案の定、その予感は的中し自転車で一緒に商店街に着いて和菓子を買う時に、人気店だけに10人近くの行列ができていました。

それまでは何とか人が多い中でも平静を保っていた青年ですが、行列を待つ時間は特にする事もなく、私が行列に並び青年は少し離れた所で一人で待つようにしていたので、手持ちぶさたになりどうしたらいいのか分からず待つだけの状況に不安と人の目が気になったのか、表情が曇り少し汗を掻きながら時間にして10分ぐらい頑張って待ってくれてました。

ようやく私も和菓子を購入し青年の元に戻った時は青年も少しホッとした表情を見せ「○○さん(私の名前)すぐに帰りましょう。疲れました」と言ってすぐにその商店街を出て帰りました。

家に帰ってからは、お母さんと3人で人気店の和菓子をほおばり談笑して過ごしました。

お母さんが青年に対して「ありがとう。よく買ってくれたね。大変やったでしょう。」という言葉に青年は、「全然大丈夫やったよ。」と返したところに青年の成長を感じ取る事ができました。

普段の何気ない姿に私は、小さな幸せと勇気をもらいました。

 

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まとめ

 

今回は商店街で表情が固まる10代の青年のエピソードをご紹介しました。

人生色んな価値観があって今の世の中の価値観は社会生活において必要な事ではあります。

でも、色んな幸せの形や生き方があっても良いと不登校や引きこもりを経験し支援をしている私は、今不登校や引きこもりをしている人たちとの関わりで強く感じ、私もそれを体現できる人間になりたい。ありたいと日々思いながら過ごしています。

それを教えてくれた不登校・引きこもりの人達に感謝!

 

このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。

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