夏のジョギングで寄り添う精神を試されました!


私がこれまで10年以上続けてきた、不登校や引きこもり支援で関わった人たちのエピソードをご紹介していきます。

今回はジョギングが好きで、高校の不登校から引きこもりを数年続けている10代後半青年のエピソードです。

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メジャーリーグの野球中継から関係性を作る

 

 

この青年とは最初は半年間、お家を訪問しても会えずにいました。

しかし、続ける訪問を2週間毎に継続して、毎回手紙を書き帰る際に「今日もありがとう」といった、短い挨拶を本人がいるお部屋の外からドアに向かってする関わり方をしていきました。

すると、半年たったある日の訪問日に本人が自分の部屋から出てきて、私の横でイスに座りメジャーリーグの中継を見始めました。

正直、「ウソ!?本当に出てきた!」と心の中で叫び声を上げながらも、野球好きな私の知識を使って時々青年に野球のプレイに関してや質問で声掛けを少しだけしました。

私の声掛けに対しては、少し返事をする程度で正直手ごたえは感じませんでしたが、その出来事以降は毎回では無くてもほとんどの訪問に自分のお部屋から出てきて、顔を見せてくれて世間話など談笑をする程度までの関係を作る事ができました。

 

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夏の昼間のジョギングが私の寄り添う力を付けてくれた

 

 

そうして、訪問を続ける事1年ぐらいして、趣味で早朝の暗い時間にしているジョギングに、今度は私も訪問した際に一緒に走りに行こう!という約束をしました。

そして、ジョギングをする当日は7月ど真ん中のお昼で、もちろん!気温は30度を超す猛暑日のような状態でした。

20代後半に差し掛かった私は、体力では全然負けないぞという気持ちはもっていましたが、いざ青年と一緒に走り始めると、最初のうちは付いていけてるのが、段々と私の走るスピードが落ちていき、取り残されそうになりました。

でも青年は、私に気を遣って付いていけない私を置いていかずにスピードを落として、逆に私の走るペースに合わせて引っ張ってくれました。

ジョギングが終わった時は汗が滝のように流れる感覚で、来ていた衣類は雨にうたれたような濡れ具合でした。

このように私の長い支援歴でも、しんどい率ナンバー1ぐらいの出来事でしたが、ここで学びがありました。

それは、一緒に青年の好きなジョギングをする事で、私と青年の距離が縮まりました。

この出来事以降、青年も自分の将来や親に対する気持ちを話してくれたり、私がアドバイスした事をやってみようと信じる気持ちになったりと、最初は誰か分からない人から信頼できる人へと変化した事です。

こうした関係性を築いて感じた事は、相手の興味関心のある事に私も興味関心を示したり、一緒に体験して同じ時間を過ごす事なんだという事です。

そして、この青年は外に出る機会がほとんどなく引きこもり状態だったのが、少しづつ外に出る機会が増え、アルバイトも自分で応募して面接まで行い、見事受かりアルバイトを始める事ができました。

お家への訪問支援が終わり、2.3年振りにお母さんから最近の様子を聞いた所、今ではアルバイトも継続しており、福祉の仕事に就く為に専門学校にも通っているという、成長ぶりを教えてくれました。

こうして、ほとんど外に出る事なく引きこもり化して変化の無い日々を過ごしていた青年は、やがて外に出始め自分の好きなジョギングや話を受け止めてくれる人との繋がりから、少しづつ自分のペースで外でアルバイトをしたり学校に通えるぐらいに成長しています。

こうした人たちとの関わりの中で私は、不登校や引きこもりを経験して良かったなぁ。

その経験が今困っている子ども達の力になっているだなっと思えるようになっています!

 

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まとめ

 

今回は夏のジョギングで寄り添う精神を試されましたエピソードをご紹介しました。

子どもと関わる時の基本的な姿勢で、子どもの気持ちに寄り添うという言葉をよく耳にするかもしれません。

とてもシンプルな寄り添うという方法は、とても大変で奥が深いですが、すごく有効で私達支援をする側だけでなく、親の方にも大切にして欲しい姿勢だと言えるのかなって思いました。

 

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