再登校のきっかけやペースはどうする?無理せず進める判断基準を経験者×社会福祉士が解説
不登校が続くと、
親としてどうしても気になってくるのが
「いつ、どうやって再登校するのか」
「きっかけは作った方がいいのか」
「どのくらいのペースが正解なのか」
という点ではないでしょうか。
私自身、
不登校を経験し
その後再登校をした当事者であり、
現在は社会福祉士として
不登校・ひきこもり支援に関わっています。
その立場から最初にお伝えしたいのは、
再登校には“正解のきっかけ”や
“理想のペース”はないということです。
この記事では、
・再登校のきっかけは必要なのか
・再登校のペースはどう考えればいいのか
・親がやってしまいがちなNG対応
を、経験と支援の両面から分かりやすく解説します。
再登校の「きっかけ」を無理に作る必要はありません

よく、
・新学期になったら
・クラス替えがあったら
・テストが終わったら
といった
外的なきっかけを
再登校のタイミングに
しようとするケースがあります。
もちろん、
それがうまくいく子もいます。
ただ、
支援現場や当事者経験から感じるのは、
きっかけだけを先に作っても、
心が追いついていないと続かない
ということです。
再登校は
心が向くタイミング
をつかむことも大切です。
こちらの記事では、
不登校の回復期
(外に気持ちが向き始める時期)
を解説しています。
原因やきっかけだけではなく、
回復する段階の特徴と対応のコツがわかります。
👉 不登校の回復期を知ると改善が早くなる?経験者が語ります。
再登校がうまくいかない時に多いパターン
再登校が長続きしないケースには、
共通点があります。
・「行けるかどうか」より先に「行く前提」で話が進む
・親や周囲の期待が大きすぎる
・最初から“普通に通う”ことを目標にしてしまう
この状態だと、
一度行けても、
反動でまた動けなくなることが少なくありません。
再登校のペースは「戻る」ではなく「慣らす」

再登校というと、
「元の生活に戻る」
イメージを持たれがちです。
でも実際は、
新しいペースを作り直す作業です。
例えば、
・週1日だけ登校する
・午前中だけ行く
・保健室や別室から始める
・行事だけ参加する
こうした段階を踏むことは、
後退ではなく前進です。
再登校が
うまくいく人・ゆっくり進む人、
それぞれの歩みがあります。
実際に筆者の
7年間の不登校〜ひきこもりから
脱出するまでの動きを
紹介した記事もあります。
具体例として参考にしてみてください。
👉 不登校になってひきこもりから脱出するまでの7年間の動きを紹介します。
親が再登校で気をつけたいポイント【3つ】
① 子どもの「行ける・行けない」を評価しない
「今日は行けたね」
「また行けなかったね」
こうした言葉も、
子どもにはプレッシャーになることがあります。
行動よりも、
気持ちや体調を尊重する姿勢が大切です。
② ペースを「固定」しない
今週は行けても、
来週は難しい。
それは珍しいことではありません。
波がある前提で考える方が、
親子ともにラクになります。
③ 親が「焦り」を抱え込みすぎない
再登校への不安は、
子ども以上に親が強く感じることもあります。
でもその焦りは、
言葉にしなくても伝わります。
再登校を考える前に整えておきたい土台
再登校がうまくいきやすい家庭には、
共通する土台があります。
・家が安心できる場所になっている
・学校の話を無理にしない
・失敗しても責められない空気がある
再登校は、
「安心が溜まった結果として起こること」
だと考えてみてください。
他にも不登校の「回復過程」で悩んでいる方へ
再登校だけでなく、
・家から出られない時期
・気力が戻らない時期
・親がどう関わればいいか分からない時期
こうした悩みは多くの家庭に共通しています。
再登校を考えるとき、
「今は動く時期なのか、それとも休む時期なのか」
判断に迷う親御さんは多いと思います。
不登校には回復の段階があり、
その段階を知っているかどうかで
再登校への関わり方は大きく変わります。
再登校以前に、
「そもそも部屋から出てこない」
という状況で悩んでいる
ご家庭も少なくありません。
この時期の関わり方を間違えると、
再登校の話題自体が
重荷になってしまうこともあります。
再登校を焦らず進めるためには、
日常の声かけや関わり方がとても重要です。
何気ない一言が
安心にもプレッシャーにもなってしまうからこそ、
親ができる関わり方を整理しておくことが役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 再登校のきっかけは親が作るべきですか?
無理に作る必要はありません。
子ども自身の「やってみようかな」
という気持ちが出てからでも遅くありません。
Q2. 一度再登校したのに、また行けなくなりました。失敗ですか?
失敗ではありません。
再登校は行きつ戻りつしながら進むものです。
Q3. いつまで待てばいいのでしょうか?
「期限」を決めるより、
今どんな力を蓄えている時期かを
見る方が大切です。
Q4. 再登校は「いつ始めるべき」と考えればいいですか?
再登校は「いつから」と期限で考えるより、
心の準備・安心感が増したタイミングで
考えるのが安定します。
プレッシャーを感じる時期は
無理に動かす必要はありません。
Q5. 週1回だけ登校するのは意味がありますか?
意味があります。
週1回など段階的な登校は
「慣らし」として有効です。
登校の回数よりも、
その後の安心感と
次につながる体験が大切です。
Q6. 再登校のペースを決める基準はありますか?
ペースの基準は個人差が大きいですが、
子どもの気持ち・体調・安心感の
変化を目安に調整するのが良いです。
無理にルール化しない
ことが成功のコツです。
Q7. 再登校は子どもの意思が全てですか?
子どもの意思は最重要ですが、
安心感やペースの調整も同じくらい大切です。
Q8. 再登校の目標を立てた方がいいですか?
目標よりも
子どもの今の気持ちを基準にすること
の方が結果的に成功しやすいです。
再登校は生活全体の
安心感とつながっています。
子どもだけでなく、
親の不安や将来への視点も
回復の後押しになります。
こちらの記事では、
ひきこもりの将来不安を減らす
具体的な考え方と行動を紹介しています。
まとめ
再登校について考え始めると、
どうしても
・いつ行くのか
・どうやって行くのか
に意識が向きがちです。
でも一番大切なのは、
・子どもが安心できているか
・失敗しても大丈夫だと思えているか
という土台です。
再登校は、
頑張らせた結果ではなく、
安心が積み重なった結果として起こります。
もし、
・今の対応でいいのか不安
・ペースの考え方を整理したい
・学校との関わり方に悩んでいる
そう感じたら、
一人で答えを出そうとしなくて大丈夫です。
不登校当事者として、
そして社会福祉士として、
あなたとお子さんの状況に合わせて
一緒に考えます。
もしこの記事を読んで、
・どう関わればいいのか分からない
・理由が分からない状態にモヤモヤしている
・子どもが急に話さなくなり不安だ
・一人で考えるのがつらい
と感じた方は、
個別での相談も行っています。
無理に学校へ行かせる方向にまとめる相談ではありません。
あなたやご家族の状況や気持ちを
丁寧に整理しながら、
今後の選択肢を一緒に考える相談です。
相談することで、
・気持ちが整理できる
・第三者の視点で客観的に見られる
・親子の関わり方のヒントが得られる
といったメリットがあります。
※個別相談について
社会福祉士として、市の支援機関で18年以上、
引きこもり・不登校の訪問相談支援に携わってきました。
オンラインでの家族・本人向け個別相談を行っています。
まずは 無料メール相談からでも大丈夫です。
詳しくは【個別相談のご案内】をご覧ください。
ここまで読んでくださり、
ありがとうございます。
不登校やひきこもりの状態では、
「今すぐ何かを始めなければ」
と焦る必要はありません。
ただ、もし
・学校の勉強から長く離れていて不安がある
・再登校や次の一歩に向けて、少しずつ準備したい
・家でできる学び方を知っておきたい
そう感じたタイミングが来たときのために、
自宅でできる勉強方法をまとめた記事があります。
無理に読む必要はありません。
「今の自分(子ども)に合いそうか」を考える材料として、
必要なときにだけ参考にしてもらえたらと思います。
⇒不登校やひきこもりでもできる勉強方法をまとめた記事はこちら


















