社福の過去問の解説 アプローチについて


社福過去問解説アプローチについて、不登校引きこもり社会福祉士合格を目指す経験者が紹介します。

 

私のブログではこれまで社福過去問を20回以上やって過去5年分の問題を解いて感じた、よく試験に出るキーワードやフレーズなどを厳選し解説も交えて紹介していきます。

社会福祉士を目指す私が自分の勉強の為にこのブログでアウトプットして、社会福祉士を目指すみなさんと一緒に頑張る事ができたらと思い記事を書いてみました。

個人で調べて作っているので間違いもあるかもしれません。修正箇所が見つかった時や追加の問題や解説が出てきた時は、定期的に修正と更新をしていく予定です。

 

今回のアプローチ系の問題は、過去問のどれにも1問以上入っており、よく耳にするワードです。

色んな種類のアプローチがあり、何度も問題を解いてもインプットするのが難しい印象です。

しかし、何度も繰り返すと少しずつ感覚で分かってくるので、過去問を解きながら分からない所は意味をザっとでいいんで見返す事が良いと思います。

 

社福の過去問を勉強するのにおすすめの本は中央法規さんの過去問です。

おすすめする理由は、合格者のほとんどの人がこの過去問で勉強しているからです。

 

問題と解説がセットになり一目で見やすくなっているし、解説の部分がしっかり説明されているのでネットだけでは説明が足りない部分も補う事ができますよ。

 

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アプローチ

 

 

問題解決アプローチ

クライエントが自ら問題の解決者であると考え、問題の解決が可能な部分に分けていく技法を使います。

部分化(問題の部分に分けて)を活用した援助方法を使っています。

パールマンが提唱しました。

 

課題中心アプローチ

クライエントの生活課題を中心に支援者とクライエントが一緒に課題を設定し解決を探っていく技法です。

作業計画を作り実行と評価を行いながら、短期間で問題解決を進めていきます。

リード(Reid, W.) とエプスタイン(Epstein, L.) によって理論構築された

 

機能的アプローチ

クライエントの社会的機能を高める技法です。

環境要因によって失われている機能をクライエントが発揮できるよう支援していきます。

人は意思を持つと考え、その意思を活かした援助を行っていきます。

タフトロビンソンによって提唱された。

 

心理社会的アプローチ

クライエントとのコミュニケーションを通し援助関係を作っていく事で、クライエントのパーソナリティーの向上や環境の変容を図り、人と環境の機能不全を改善していく技法です。

ホリスが提唱しました。

 

危機介入アプローチ

危機的状況にあるクライエント(個人・家族・小グループ)に対して、できるだけ早く改善するよう目的に向けて援助していく技法です。

ラポポートキャプランが提唱しました。

 

行動変容アプローチ

特定の問題行動の改善(消去や強化)を働きかける支援です。

行動変容アプローチに大きな影響を与えたのは、スキナーの学習理論です。

トーマスフィッシャーが提唱しました。

 

エンパワメントアプローチ

クライエント自身が指圧された状況を認識して、自身のもともと持っている潜在能力を積極的に活用し対処能力を高めるために働きかける支援です。

エンパワメントは1960年代のアメリカ公民権運動やブラックパワー運動がきっかけとなっています。

ソロモン提唱しました。

 

ジェネラリストアプローチ

ソーシャルワークの統合化の一形態であり一般システム論やエコシステム論を軸として作られたアプローチです。

バートレットが提唱しました。

 

ナラティブアプローチ

クライエントの語る物語の視点から解決方法を考えていく支援です。

クライエントの語るストーリーを聞き出して問題解決の糸口を探し、支援者とお互いに影響し合いながらストーリーを変化させ課題の改善に取り組んでいきます。

ホワイトエプスタインが提唱しました。

 

解決志向アプローチ

クライエントが考えた解決イメージを大切にして、そのイメージを実現するためにクライエントの社会的機能を高める支援をする技法です。

問題が改善した箇所に注目し、解決状態の常態化を目指します。

また、例外探しの技法ともいわれています。

バーグシェザーが提唱しました。

 

フェミニストアプローチ

女性を対象とした社会的抑圧に対するソーシャルワークのアプローチです。

エンパワメントが阻害されやすい女性の状況を、個人への働きかけや社会変革を行っていく技法です。

ドミネリマクリード

 

エコロジカルアプローチ

個人としてではなく、集団の一員と考えてその人の置かれた社会的背景や環境をイメージして理解し解決を図っていく支援です。

人と環境との相互作用に焦点を当てて支援を考える技法です。

ジャーメインギッターマンが提唱しました。

 

実在主義アプローチ

クライエントが他者との繋がりを通して、疎外された状態から解放される事に着目した技法です。

自身の存在意味を理解できず不安定な状態のクライエントが他者に関心を向け繋がる事で改善を図る支援です。

キルケゴール、ニーチェ、ハイデッガー、ヤスパース、サルトルらが有名な人物です。

 

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社福の過去問と解説

 

社福過去問 1問目 第31回

 

事例を読んで、外国籍住民を支援する団体のKソーシャルワーカー(社会福祉士)が、エコロジカルアプローチの視点から今後行う取組として、より適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕

P国籍のLさん(30歳、女性)は半年前に来日した。Mさんなど一部の日本人住民に挨拶をしても無視されることが度々あり、Lさんは疎外感を覚えている。LさんはMさんなど近隣の日本人住民と交流しながら住み続けたいと考えているが、Lさん自身はMさんらに何も伝えることができない。このためLさんは、Kソーシャルワーカーに相談した。

 

 1 .Lさんの了解を得て、Lさんに対する思いについてMさんらに尋ねる。

2 .この地区の民生委員に問題解決・再発防止の仕組み作りを任せる。

3 .日本人住民との良好な関係作りのためにLさんができることを、一緒に考える。

4 .疎外感緩和のため、在日P国人団体の集まりに参加するように助言する。

5 .Lさんに、Mさんらに対する言動を思い返してもらい、もし不適切な言動をしたことがあればやめるように助言する。

 

正解は1と3になります。

1.個人と環境の調整を行っている事はエコロジカルアプローチに沿った支援になります。

2.民生委員にすべて任せる事は適切ではありません。

3.Lさんが一緒にできる事を考え行く事はLさんのエンパワメントの向上を期待できるので適切な支援です。

4.疎外感の緩和に向けた支援として適切ではなく、Lさんの思いがMさんなどの近隣住民に伝わらないままになります。

5.Lさんの言動だけに焦点を当てているので、環境に働きかける支援として不適切になります。

 

問題を解いてみて感じた事

 

エコロジカルアプローチは人と環境に焦点を当てた支援を行うので、クライエントの環境の改善が期待できる方法が正解になります。

この問題の場合は、Lさんと近隣住民との交流を通しての疎外感の改善を図っていく方法を見つける事が大切になっていきます。

 

社福過去問 2問目 第27回

 

相談援助のアプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

1 .フェミニストアプローチは、女性にとっての差別や抑圧などの社会的な現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。

2 .解決志向アプローチは、ソーシャルワークを問題解決の過程としてとらえ、クライエント自らが問題を解決することを目指す。

3 .行動変容アプローチは、役割理論を導入したもので、条件反射の消去あるいは強化により、特定の問題行動の変容を図る。

4 .課題中心アプローチは、短期間の援助を目指したもので、他のソーシャルワークアプローチの影響を受けていない。

5 .心理社会的アプローチは、精神分析理論を導入したもので、人は意志を持っていると考え、意志の力を活用した援助を行う。

 

正解は1になります。

1.フェミニストアプローチは女性の差別や指圧に関してのアプローチなので正解です。

2.クライエント自身が問題を解決する事を目指すのは問題解決アプローチになります。

3.役割理論を導入したものは問題解決アプローチになります。

4.課題中心アプローチは心理社会的・問題解決・行動変容の3つのアプローチの影響を受けています。

5.精神分析理論を導入したもので、人は意志を持っていると考えたものは、機能的アプローチになります。

 

問題を解いてみて感じた事

 

フェミニストアプローチは個人的にすぐに女性というイメージが結びつきやすかったので、早い段階で覚える事ができました。「フェミニスト=女性」とリンクさせる覚え方で問題が出た時に答えを導き出しやすくなりました。

ちなみにフェミニストの意味は、女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称になるようです。

 

社福過去問 3問目 第29回

 

パールマン(Perlman,H.)が提唱した問題解決アプローチの援助技法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

 

1 .社会生活技能訓練(SST)の技法を用いる。

2 .ライフストーリーの書き換えを目指した技法を用いる。

3 .部分化の技法を用いる。

4 .強化による行動変容によって適応行動を増やす技法を用いる。

5 .例外探しの技法を用いる。

 

正解は3になります。

1.SSTの技法を使うのは行動変容アプローチになります。

2.ライフストーリー(物語)の書き換えはナラティブアプローチになります。

3.部分化の技法を使用するのは問題解決アプローチなので正解です。

4.強化により適応していくのは、行動変容アプローチになります。

5.例外探しの技法を使うのは、解決志向アプローチになります。

 

問題を解いてみて感じた事

 

部分化(問題を)にアプローチするというイメージで考えると、部分化=問題解決アプローチと導きやすいと考えました。

 

社福過去問 4問目 第32回

 

ソーシャルワーク実践理論の基礎に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 .ランク( Rank, O. )の意志療法は、利用者の過去に着目し、利用者のパーソナリティの構造や自我の働きを捉える診断主義学派の礎となった。

2 .ロス( Ross, M. )のコミュニティ・オーガニゼーション説は、地域における団体間調整の方法としてのインターグループワークを提唱した。

3 .ホリス( Hollis, F. )の心理社会的アプローチは、診断主義学派と機能主義学派、両アプローチの折衷アプローチであり、両学派の統合を試みた。

4 .タフト( Taft, J. )ら機能主義学派は、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能に着目し、機関におけるソーシャルワーカーの役割を重視した。

5 .パールマン( Perlman, H. )の問題解決アプローチは、精神分析や自我心理学の理論を否定し、人・状況・その双方の関連性においてケースワークを捉えた。

 

正解は4になります。

1.リッチモンドの治療モデルについての解説です。

2.ロスはコミュニティオーガニゼーション=「(地域の)統合説」と唱えています。

3.パールマンの問題解決アプローチについての解説です。

4.機能的アプローチは診断主義アプローチの批判的な観点から生まれたアプローチで、個別性に注目しクライエントの意思を尊重した技法になります。

5.問題解決アプローチは診断主義学派と機能的学派の統合を目指し、精神分析理論は否定していません。

 

問題を解いてみて感じた事

 

正直、どの答えを見ても答えを導き出すイメージが湧きにくい問題でした。

人物が唱える問題は、人物と解説が一緒になって考えにくいので、個人的にも人物問題は回答が難しい部類に入ります。

なので、何度も繰り返し問題を解きながら覚えていく必要があると思います。

 

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まとめ

 

社福過去問解説アプローチについて、不登校引きこもり社会福祉士合格を目指す経験者が紹介しました。

アプローチ系は覚える事が多いですが、問題に出題される事も多いジャンルですので、是非とも覚えて点数を稼いでいきたいですよね!

やっぱり人物が絡んだ問題が個人的にも苦手で、この記事を作りながらも苦戦してしまいました(汗)

 

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