30代で引きこもりの経験を2度した男性が自身の感じた思いを答えてくれました。


もう私も引きこもりをしなくなってから10年以上が経っており、引きこもり力が弱まっている気がしていて、「そうだ!当事者に今の気持ちを聞いてみよう!」と思った事がきっかけでスタートした、ひきこもり経験者へのインタビュー企画。

今回は第二弾で、不登校に引きこもりを2度経験した30代の男性に自身の思いを語ってもらいました。

彼とは10年ぐらいの長い付き合いで、一時期連絡が取れない時期もありましたが、今は再び外にでるようになり人と関わる喜びを感じて私に教えてくれました。

そんな彼は2度の引きこもり経験があり、しかもその時にうつ病も発症していました。

今はそんな苦しい体験から抜け出しながら今感じている気持ちを素直に私に語ってくれました。

本当に素直にとても良い事を言ってくれたので、今回も勉強になる事が満載だと思います。

 

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不登校・引きこもりについて感じた事。思った事。男性の気持ち。(30代)

 

 

ここからは、私が用意した引きこもりに関する質問に対し、彼の率直な気持ちを紹介していきます。

 

不登校や引きこもりになったきっかけはありますか?

 

 

元々対人関係が苦手で事なかれ主義だったので、中学一年の頃に限界がきたのだと思います。

パニック障害になってしまい、更にそのことを演技だと言われた事がショックで学校に行けなくなりました。

 

不登校や引きこもり中、親や友達など、誰かにされて嫌だった事はありますか?

 

 

学校のクラスメイト全員が家まで来たり、手紙を書いて来たりなどが苦しかったですね。

特に手紙だと無理矢理書かされた事が丸わかりで余計に辛かったです(笑)

 

今でもひきこもりだと思いますか?

 

 

今でも引きこもりですね。

変わったところもありますが本質的な部分は変わっていないので。

まだ何をするにも恐々で、一歩を踏み出す事がとても大変です。

 

引きこもりを抜け出すきっかけはありますか?

 

 

まず最初親から無理矢理外に出されてたんですがそれはあまり良くなかったと思います。

近所で不審者が出た、と聞いた時自分の事じゃないかと思ってしまい落ち込みました。

家からほとんど出なかったですが、それはあまりに退屈で……

退屈のあまり以前公園にエロ本が落ちていたのを思い出して探しに行きました。

ある意味これが最初の家を出るきっかけです(笑)

後は母が引きこもりの居場所について色々情報提供してくれたおかげでえがお館に行く事ができるようになりました。

 

不登校や引きこもって良かった事はありますか?

 

 

人生とは辛い事ばかりで、辛い事をやりすごせばやっと一息つける。

それが当たり前だと本気で信じてました。

でも、友達ができたり新しい出会い、出来事によって人生には楽しい事もある事を知りました。

それは僕にとって衝撃でした。

他の人は楽しい事があるからがんばれて、若しくは僕が辛いと感じる事が楽しかったりする。

我慢ばかりが人生では無いのだと知りました。

いろんな人との出会いを通じて人と話す事がとても楽しいものだと知ることが出来たのがとても良かった事です。

 

今、自分のストレス発散や楽しみはありますか?

 

 

Vtuberの動画を見る事、ゲームをする事です。

でも一番は筋トレでしょうか(笑)

引きこもりの人は自宅で黙々とやった事ある人もいると思いますが、続かない場合が多いです。

それは決して怠惰なのではなくやり方がわからない、無意味な筋トレだったりする事による達成感の無さが原因だと思います。

僕は体育館に筋トレしにいく友達にいろいろ教えてもらえたおかげで続けていられます。

実はこれを書いてる今も最近入会したジムで書いています(笑)

なのでジムなどもオススメです。

 

今だから思う引きこもりを始めた最初の自分に伝えたい事はありますか?

 

 

自分を責めないで。

これは罰でもないし誰も責められないことなんだ。

何かしなきゃと焦るし人と比べちゃう、もうなりたいものになれないなんて思ってしまう。

でもね、今も昔もそして将来も君である事には変わりないんだ。

昔は今が過ぎ去ったもの、将来はいずれ今になるものなんだ。

だから責めないで。

過去の自分を今の自分がいじめても将来を今の自分を嘆いてもそれが今の自分を苦しめるだけのものでしかなくなってしまう。

今自分に優しくする事こそがなりたい自分への一歩なんだ。

人を傷つけるのが怖くて仕方ないと思うけど自分をいじめてることはそれと変わらないことなんだよ。

 

今、不登校や引きこもっている人達に何か伝えたい事はありますか?

 

 

上記の事もそうですが、あまり心配しすぎないで欲しいと伝えたいです。

勉強やバイトしなくて大丈夫なのか、周りに取り残されたような気がしてとても辛いと思います。

でも無理矢理やっても続かなかったりがむしゃらになり過ぎて心理的に悪化する事があります。

僕は中学に不登校でした。

勉強は心配だったので頑張りました。

そして高校に受かったのですが3日で辞めました。

税理士の資格のうち2つ合格しました。

でも怖くて就職は面接にすら行けませんでした。

ならばとバイトをしてたら今度は手術からのうつ。怖くて戻れません。

でもわかったことは大学には3年おくれで入ってもなんとかなるし資格の勉強なら何歳でも関係ない。

バイトも合う合わないがあっていつ入っても何歳でも新人は新人。

こだわっていたのは周りじゃなくて僕自身でした。

だから今もし苦しくて仕方ないのならその苦しみの原因はなんなのか、心療内科に行くでもいいし本を読むでもいいと思います。

僕の場合はノートに今の自分の気持ちをがむしゃらに書きなぐったりしてました。

人と違うというのは当たり前だけど、それを認めるのはとても勇気のいることです。

そして自分を許すこと認めてあげることはとても優しい事です。

何があっても自分だけは自分を見放さないであげてください。

 

どんな世の中になったら、今よりもっと楽しく、または楽に生きれるようになると思いますか?

 

 

まずは自分を許せる社会、次に他人を許せる社会でしょうか。

今の世の中は失敗したらそれを責めるばかりで何もそこから学ぼうとしていないように感じます。

一度も失敗せずに生きるなんてまず不可能にもかかわらず誰かが失敗するとみんなで袋叩きにする。

それはネットでもテレビでも学校、仕事、生活に至るまで人を値踏みし、揚げ足をとるのに必死な気がします。

失敗してもある程度セーフティネットは出来つつありますが、そこすらも滑り落ちた人間に対しては自己責任論というより怠惰、悪人ですらあるという風潮が感じられます。

コイツらのせいで自分が損を被っている、というありもしないものです。

簡単な説明になってしまいますが仮に僕らのような人間が居なくなっても消費という経済活動及びそれに付随する売買活動がなくなるだけであり、景気が良くなるわけではありません。

税金の支出を減らせば景気が良くなるのであればとっくにやってます。

お金は使えばなくなるではなく、新たな資産への交換としての通貨です。

僕らに投資された税金は僕らが元気に過ごす、そして上手くいったなら経済活動を行う、そしてなんらかの形で社会貢献したのであれば資産の回収となります。

元気に過ごすとは社会福祉であり皆さんも受けるものです。

くどくなってしまいましたが最後に言いたいのは元気に過ごすには安心が必要ですよね。

そのため保険というものが生まれました。

これはいざという時の助け船です。

不登校、引きこもり、うつは誰がなってもおかしくないものです。

その時、安心して過ごせる避難所があるとないとでは生活がまるで違うものとなってしまいます。

あまり実感が持てないかもしれませんが世の中、未来への希望がある生活と絶望しか描けない生活では、まさに天国と地獄ぐらいの差があるのです。

 

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まとめ

 

今回は30代の引きこもり経験者の方のお話を見てきました。

本当に彼は色んな経験をしその自分を受け止めようとしている所が素晴らしいですね!

本当にとても優しく気を遣うみんなに愛されるキャラの方です。

そんな彼の言葉ひとつひとつが本当に心に染みました。

 

自分を否定しない自分自身の気持ちに家族を始めとする周囲の理解と受け止める気持ちが引きこもりから抜け出すヒントになると感じました。

そうなんですよね。不登校や引きこもりは周囲の理解も大切ですが、自分自身が自分の事を責めず否定せずありのまま、今の姿を受け入れる。認める。自分を大切にする。という事も大事な要素なのかもしれませんね。

確かに今の私は過去の自分を認める事ができてから、何か心が解放された気持ちでのびのびと生きる事ができているのかもしれまんせ。

でも世間は建前や常識で私達一人一人に対し、こういう人間であるべきだという事を押し付けてきます。

私も過去はそんな意識があり自分の気持ちを押し殺して自分を責めていましたが、今は自分の気持ちに正直に過去の自分を認めて生きています。いざ心を開放しても以外にもちゃんと生きる事ができています。ちゃんと私を応援してくれる仲間もたくさんいます。

常識に押しつぶされそうになり外れるのは怖い事だと思いますが、自分の気持ちに正直に今の自分を認める事ができると、新たな生き方や幸せが見つかるのかもしれませんね。

 

やっぱり引きこもりであって人は苦手なタイプでもやはり人との出会いや出来事によって救われていくんですよね。私もそうでしたし、私が関わっている不登校や引きこもりの人達を見ても、人との関わりや出来事によって笑顔が増え自分に自信を持って生きていけるようになる姿を見てきました。

また、失敗を責めるのではなく失敗を受容する社会形成も必要なのかもしれません。

私も同じく同感で、今の社会は何を見ても失敗ができないプレッシャーを感じやすい世の中だと思います。会社でも学校でも同じです。みんな失敗を恐れて失敗をしないように無難にみんなと足並みをそろえて生きていく世の中です。

ひとたびその集団から外れたり失敗すると、悪人のような目で見られたり集団の輪から外されたりします。

これってイジメる側の人間が自分もイジメに合わないように加担するのと今の社会の雰囲気は同じような気がします。

 

失敗してもいいだよと言える世の中。失敗してもしっかり反省したり頑張りを見せる事で、再びスタートラインに立てる世の中になって欲しいなと思います。

今の私があるのも、たくさんの失敗を重ねてそれでも応援してくれる仲間がいたからこうやって生きる事ができているんです。

 

そして最後に安心できる居場所に自分を大切にする心が必要。

これも私がこのブログでいつも言っている言葉と重なりました。

シンプルに不登校や引きこもりの人達が元気になる方法は、これらの要素に尽きると思います。

これに加えて、家族を始めとする周囲の人たちの不登校や引きこもりの人に対する理解やサポートができ、彼ら彼女らの味方になる事が大きな力になります。

 

今回もとても勉強になりました。

またこれからもこのインタビュー記事は出していきたいと思います。

 

このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。

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