不登校の母親はどうしたらいい?中学生や高校生の関わり方を経験者が語ります。
不登校の母親はどうしたらいい?中学生や高校生の関わり方について、不登校引きこもり経験者が語ります。
不登校の子どもを持つと家族の中で一番の負担や役割を担ってしまうのが、母親ではないでしょうか?
仕事をしているしていないに関わらず不登校の子どもを母親が対応する事が、私が支援をして関わる親で母親が9割以上います。
正直、これは家族の問題なので、母親だけでなく父親もしっかりと対応してもらった方が良いと個人的には凄く感じていますが、現実問題、母親ばかりが見るようになっています。
今回は、不登校の中学生や高校生を持つ、母親の子どもへの関わり方について解説していきます。
不登校の中学生や高校生を持つ母親の関わり方は?
不登校の中学生や高校生を持つ母親の子どもへの関わり方でとても大切なのが、子どもとの距離感だと考えます。
ここではそれぞれの状況の母親の関わり方を気を付けておきたい事も交えて解説していきます。
専業主婦の関わり方
まず専業主婦の場合、子どもも母親も家にいる時間が長くなるので、子どもとの距離感は近くなりやすい環境になります。
この場合、気を付けておきたい事は、近くで見守るがあまりに必要以上に声掛けをしない事です。
子どもの姿を見て心配になるのは分からない事でもありますが、たくさん声掛けされると逆に子どもは家に居づらくなってしまいます。
また、距離が近いがあまりに気になってどうにかしようとして、子どもの為を思って怒ってしまったり愚痴をこぼしたりすると、子どもとの関係性がマイナスに働いてしまいます。
ですので、専業主婦の方は、あまり干渉し過ぎずに見守りながら声掛けも自然流れで必要な時ぐらいにしましょう。
子どもが不登校だからといって、意識して声掛けし過ぎるのは返って逆効果に働きやすいと思います。
そして、不登校の子どもの事を気にし過ぎるようでしたら、気にする時間を減らすためにも他に趣味や楽しみを見つけて自分の時間を過ごすようにしてみて下さい。
体を動かしたり何かに没頭する時間ができると、不登校の子どもの事を考える時間を減らす事ができるので、余計な不安や悩みをする事が減ります。
結局、じーっと考えているだけでは何も動かないですし、必要以上に考えても出てくるのは不安しか出てこないので、考えるだけ気持ちが沈みやすくなります。
ですので、少し考えて答えが出ないけど子どもの事をずーっと考えてしまう時は、楽しみや用事を作って子どもの事を考える時間を減らし、お母さん自身のストレス発散の時間に替えていきましょうね。
仕事をしている人の関わり方
仕事をしている母親の方は専業主婦の方とは逆に意識して声掛けをするようにして良いと思います。
その理由は子どもと一緒に過ごす時間が限られているからです。
仕事をしている母親の方は自分では見守っているし子どもの事を考えていると思っていても、普段から子どもとの距離が環境的に離れているので、その気持ちが伝わりづらく子どもから「親は私の事をどうでもいいと思ってるのかな?全然気になっていないのかな?」という気持ちになりやすくなります。
ですので、限られた短い時間に意識して声掛けをしていきましょう。
声掛けをする内容は、本人を責めるような内容ではなくどちらかというと心と体の健康を気遣う声掛けがいいでしょう。
例えば、「今日ごはんは食べた?」「風邪ひいてない?」「何かしたい事はある?」や、「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」などの挨拶なども取り入れてみましょう。
要は子どもへあなたの事を気に掛けてるよという気持ちが伝わればいいかと思います。
また子どもは仕事をしていて忙しそうにしていると、悩みや不安を親にいう事が迷惑を掛けると考える子が多いので、こちら側から時々、「もし悩みや不安があったら我慢せずに話せる時は話していいからね」といった感じで、困っている事はしっかり受け止めるよという姿勢を見せるといいかと思います。
実際に私が関わっている子どもの中に普段は寡黙で我慢強い子がいますが、少し会話が続いて楽しんでいる時に、ふと、「もし悩みや不安があったら我慢せずに話せる人にいつでも話していいよ」と声を掛けた所、「そんなにしても話したところで何も解決しないじゃん」と返され、「確かに解決にはならないかもしれないけど、話す事で我慢してた思いを吐き出せるし頭も整理できると思うよ」とさらに伝え、その子どもはその後、他の大人に初めて泣きながらその子が抱えていた不安や悩みを伝えてくれました。
それからは時々、その話した大人には話を聞いて欲しいというぐらいに頼ってくれるようになりました。
といったように、こちらが心のドアを開いておく事で、子どものタイミングでいつでも気持ちを受け止める姿勢を見せるといいでしょう。
もし、子どもが心を開こうとした時は、できるだけ時間を作って大切な時間を一緒に共有するようにしましょうね。
子どもに気持ちを伝え気持ちを受け止めよう
不登校の子どもを持つ母親として距離感を気を付けて関わる事が大切ですが、さらに加えると母親から子どもへ、子どもから母親へお互いの気持ちを伝え合う事も大切になります。
子どもと日常的にいい関係で会話ができるようであれば、子どもの様子を見て落ち着いている時に自分の気持ちを伝えてみましょう。
その際に気を付ける事は、子どもがその話を聞いて勇気づけられたり元気になったり頑張ろうという気持ちになれる内容にする事です。
逆にこうしなさい。ああしなさい。こうするべきというような、一方的な要求をする内容は避けましょう。
例えばの話、「不登校で毎日家に居て大変だと思うから心配している。色々不安とかあると思うから言いたい時はいつでも聞くからね。何かしたい事や困っている事があったら協力しようと思ってます。まずはあなたが元気に楽しく毎日を過ごせるようになって欲しいと思ってます。」といった感じで、結構詰めた内容になりましたが、子どもの味方になるという姿勢が伝われば良いと思います。
人間、大人でも子どもでも否定されると拒否感が出ます。
でも逆に気持ちを受け止めてくれたり味方になってくれようとする人には、嬉しい気持ちになったりこの人を頼って見ようという信頼感が生まれます。
不登校を脱出するというゴールは同じでもその関わり方によって、近道にもなれば遠回りにもなります。
個人的には強引に動かすよりも子どもの気持ちに寄り添い、子どもも納得した上で動いて行った方が、後のフォローもし易く長期的に親子の関係性も良い状態を気付けるので、労力は掛かりますが子どもの気持ちを受け止めながら根気よく関わり続けていきましょう。
まとめ
不登校の母親はどうしたらいい?中学生や高校生の関わり方について、不登校引きこもり経験者が語りました。
近すぎても上手くいかないし遠すぎても上手くいかない。
子どもとの距離感はとても大切です。
これは母親だけでなく子どもから遠い存在になりやすい、父親も子どもに寄り添う事でさらに子どもの不登校改善の力を発揮する可能性が大きくなります。
また、関わるうえで今の子どもの状態を否定するような事無く、味方になる肯定する姿勢で関わっていきましょうね。
中には強引に関わった事で一見、問題は解決したように見えますが、それは問題の解決ではなく問題に対処したという見た目だけの解決になります。
それがダメとも言い難い所もありますが、できれば見た目だけでなく中身から解決していった方が、その後のフォローや子どもの成長にもいい影響を与えるものだと思います。
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