不登校や引きこもり今の状態は?理解する事で適切な関わりができます。
不登校や引きこもりを見ていて、どんな状態か分からない事が多いですよね。
しかも初めての不登校や引きこもりとなると、どう関わっていったらいいのかも分からなく何をしても上手くいかなくなってしまいます。
そこで今回は、不登校や引きこもりの状態がどういった段階でどんな関わり方がいいのかを、分かり易く簡単にまとめました。
子どもの不登校や引きこもり状態を知る為の参考にしてみて下さいね。
不登校や引きこもりの状態と関わり方
不登校や引きこもりの状態を簡単に分かり易く4つの段階で表してみました。
状態 | 特徴 | 関わり方 |
不登校や引きこもり前の状態 | 身体的・精神的不安が問題行動などによって表れてくる時期 | 寄り添う
子どもの話に耳を傾ける 刺激はしないようにする |
不登校や引きこもりが始まった状態
(最初の1ヶ月ぐらい) |
怒りが爆発したり落ち込みやすくなる時期
精神的な不安定な状態が続く |
子どもに休養させる環境作り
子どもに刺激をしないように家族で見守る |
不登校や引きこもりが続いた状態
(1ヶ月以降) |
同じ状態が続いていく
現実逃避や自己肯定感が低くなる 刺激しなければ葛藤は目立たない |
見守りと寄り添い
不安を支え共有する 無理な学校復帰や社会復帰は避ける |
不登校や引きこもりを脱出したい状態 (時期は子どもによって違います) |
心も体も安定を取り戻してくる
外に気持ちも少し向き始め活動エネルギーも湧いてくる時期 自分の味方になる人との繋がりや居場所を求める 将来の不安も行動の力になる |
不安の解消や本人の好きな事などの欲求を満たす動機で動いていく
支援機関の直接的な関わりもできるようになる 少人数で理解できる人との繋がりもできる 過度な変化は避ける (いきなり学校に行く。仕事に就かせるなど) |
このように不登校や引きこもりの前の状態から子どもは色んな行動や態度を見せてくれます。
今、自分の子どもがどのような特徴や過ごし方を見せているのかを、この表に照らし合わせてみるとどんな関わりをしたらいいのかが少し見えてくると思います。
不登校の対応は親にとっては初めての経験でどうしたらいいのか分からないのは自然な事です。
親も大変でどうしたらいいのか分かりませんよね?
そんな時に、自分を責めず親としてどう不登校の子どもと接したらいいのか?子どもと適切に過ごすための具体的な方法をこちらの記事でご紹介しています。
⇒不登校の適切な対応方法は?親のストレス発散や子どもとの距離感も大切です
また私がSNSで繋がっている支援者の方の投稿で、引きこもりの状態を適切に解説している東京新聞さんに掲載された記事をご紹介します。
クリックすると大きな画像で見れます。
この記事から分かる事は、引きこもりはとても真面目なタイプが多く、責任感を感じやすく他人の目を意識しているという事です。
このタイプ、本来であれば今の社会に欠かせない素晴らしい能力の持ち主ではないでしょうか?
でも、真面目で他の人の事も考える能力があるかこそ、不登校や引きこもりになると逆にその能力が外への抵抗や疎外感を感じやすくなってしまいます。
ですので、この記事にも解説されているように、子どもの心に寄り添い話に耳を傾け、子どもの気持ちを受容し今の子どもの姿や言動を容認できるよう関わてみて下さい。
そうすると、子どもは家の中で安心感を感じ、親への信頼感が養われ、家が子どもにとってありのままの自分を表現できる居場所になっていきます。
その居場所を家に作ってから、外部との繋がりや外の居場所を作っていきましょう。
家は最初の島です。最初の島が居心地が悪いようであれば、次の島へ渡る気力もなく外部との繋がりを持とうと意識が働かず、外の居場所に行こうという気持ちも芽生えません。
それだけ家の過ごし方は大切だという事になります。
ですので、最初の島を大切にし、色んな島へ橋を架けるように繋げていく意識で子どもと関わっていきましょうね。
不登校や引きこもりを改善するタイミングは?
不登校や引きこもりを改善するタイミングはグラフで見ると、「不登校や引きこもりを脱出したい状態」の時が改善をするチャンスです。
この時期に支援機関の子どもへの直接的な関わりによる支援やサポートを活用していく事で、これまでの生活が嘘のように外に出たり人との繋がりを作っていく事ができます。
逆にそれまでの3つの段階時期には、親が学校や支援機関に相談する事を主に動いていきましょう。
4つ目の状態になるまでは外部の支援機関が直接関わろうとしても、子どもは受け入れなかったり場合によっては暴れたりします。
みんながこの4つの通りにいくとは思いませんが、段階としてこのような状態で子どもの気持ちや行動の変化が見られていくので、3つ目の段階までは基本は相談。4つ目から子どもと支援者が直接的に関わって動いていくという感じで関わっていけるといいでしょう。
3つ目までは子どもに寄り添い見守りながら、「学校に行こう」「仕事をしよう」などの発言を控え、なるべく刺激を与えないようにして支援機関に親が相談する。
4つ目からは子どもの不安や欲求に寄り添うように関わりながら、支援機関が子どもへの相談を受けたり訪問支援などで直接的に関わるようにしていくという形になります。
不登校や引きこもりが始まってから改善するタイミングまで、全ての状態で大切な事は、この状況を家族だけで抱えない事です。
こういった事は親としてもどうしたらいいのか分からず誰に相談したらいいのかも分からない事だらけです。
しかし、家族だけで改善するのは私の経験からとても大変な事ですので、学校や不登校・引きこもりを持つ親。各地区の子ども支援機関などに相談してみましょう。
家族を始めとする、支援機関や同じ子どもを持つ親との繋がりの中で、不登校や引きこもりは改善する方向へ動き出していく事をイメージしてもらえたらと思います。
まとめ
不登校や引きこもりの状態や関わり方を簡単にまとめてみました。
基本的には強い刺激を与えずになるべく子どもの気持ちに寄り添う形で、持っている不安や希望をサポートするというスタンスで関わっていくと、子どもも少しづつ行動意欲も湧いていき自ら動けるようい少しづつなっていきます。
そして、1人で抱え込まず誰かに相談したり繋がったりして、なるべく今後の関わり方や持っている不安を無くしていけるようにしていきましょうね。
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