ゲーム依存症の中学生が不登校を克服する為に必要な支援は?経験者が語ります。
ゲーム依存症の中学生が不登校を克服する為に必要な支援は?について、不登校引きこもり経験者が語ります。
世間のイメージではゲームに対するイメージはあまりいいものではありません。
私も子どもの頃からゲームが好きでよく長時間プレイしていました。
また、中学生から不登校になった時は、時間を忘れるぐらいゲームをし続けて、当時人気ゲームだったファイナルファンタジー7を食事・トイレ・寝る以外ずーとプレイし続けて、その生活をクリアをする1週間も続けていました。
それぐらい、ゲームは楽しいですしハマってしまいます。
今でもゲームが好きな私が、ゲーム依存症と思ってしまうぐらいに見える不登校のゲームについて、その理由や克服方法を解説していきます。
Contents
ゲーム依存症の中学生が不登校になる?
ゲームばかりしている子どもはゲーム依存症になって不登校になるのか?
答えはNoです。
決してゲームばかりしている子どもが、イコール不登校になるという事ではないでしょう。
確かにゲームが好きでハマってしまい、睡眠時間を削って朝が起きづらくなる事はあっても、ゲームをし過ぎてから絶対に不登校になるという事ではありません。
不登校はなぜゲームをする人が多い?
不登校の子どもでゲームをする人が多いと思います。
実際に私自身の経験や支援で接する子ども達もゲームをプレイしている人が多いのは事実です。
でも、ある程度ゲームが好きでもゲームが好きだから不登校になるのではなくて、不登校になったから好きだったり興味のあったゲームを長時間するようになったというのが、大体の不登校の子どもには多い傾向だと考えます。
実際に私が接した不登校で引きこもりの子どもは、「何もする事がないからゲームをしています。」と漏らしてくれました。
不登校の子どもも家でやる事がないからゲームを選んでいるという事になります。
ゲームに依存するには理由があった!?
ゲームには現実世界では満たされない感情を吐き出せたり吸収したり、人との繋がりを感じる事ができるとても簡単なツールなのです。
例えば、ドラクエなどに代表されるゲームですと、自分が主人公で敵を倒し世界の平和を救うという目的があり、それをプレイして目標を達成しゲームの世界から称賛を浴びたりして、自己肯定感や目的達成感を感じる事ができます。
また、オンラインプレイで他のプレイヤーと協力してチームを組んだり、目的のミッションをクリアすると、同じ仲間意識や友達意識が芽生え、現実の世界では人間関係が希薄であっても、オンライン上では自分の事を頼ってくれる仲間や友達がいるので、現実世界では満たされない感情をゲームの世界で満たそうとする行動が強くなっていきます。
このようにゲームは依存する子どもにとって生きるために無くてはならないツールとなってしまうので、よく「ゲームを取り上げたら子どもが怒った。暴れた。」という話は、子どもから言うと「自分の生きる手段を奪われた」という事と等しい意味を持ちます。
ですので、ゲームに依存してるからといって、ゲームを取り上げればいいという考えは、親子関係の悪化や子どもの生き甲斐を奪ってしまう事になり、単純にそれで解決するという事ではありません。
実際に依存に関して紹介している記事にも、依存は自己治療という観点から誰にでも起こり得る事を初会されています。
●「自分を褒める」経験を 福岡県立大准教授(嗜癖行動学) 四戸智昭さん
依存は、孤独や寂しさ、不安を和らげるために物や人、行為にのめり込む「自己治療的な行動」だ。仕事やスポーツへの過度なのめり込みもあり、善悪の一面のみで捉えるべきでない。
ゲーム障害が病気とされるようになった背景には、昼夜逆転や引きこもりを「社会から逸脱する」と恐れて解決策を求めた親たちのニーズがある。社会の合意に基づいて病名を付け、医療で対処することを社会学で「医療化」と呼ぶ。
1990年代以降、商店街や井戸端会議が消え、知恵を出し合う場が失われた。医療が孤立した家族の受け皿になっているが、特効薬はなく、診断を受けたら解決するものでもない。
生きるための依存で、「ゲームを取り上げたら済む」との考えは短絡的。精神状態が悪化する。本人が生き方を見直し、負の感情に対処する手段を持たなければ、別のものに依存する。家事でもボランティアでもゲーム以外で「私ってえらい」と自分を褒められることを見つけよう。家族も足りない点に目を向けず、良さや頑張りを見つけて積極的に褒めてあげてほしい。
このようにゲームに依存するという行為は、現実世界で満たされない欲求をゲームによって手軽に満たそうとする行為であるが、現実世界で満たされない欲求が多いほど、ゲームにのめり込みやすくなるという意味を持っているように感じます。
ゲームをしている子どもは現実逃避をしている
実はゲームばかりしているという行為は、不登校や引きこもりにとって正常な行動なのです。
ゲームをプレイし非現実的な世界を体験する事で、現実の嫌な事や不安をその時だけ忘れる事ができるのです。
回りが見ると、ただのゲームばかりしている子どもと思われがちですが、もう少し考え方を広げてみると、ゲームばかりしているのは好きでしている事もあれば、現実に不安や辛さを抱えているからそれをゲームで忘れようとしているかもしれないという事もあるでしょう。
ですので、不登校ではないけど子どもがゲームばかりしているという場合は、最近の子どもの様子を見守りながら声掛けをしてコミュニケーションを取り、学校の様子を先生から聞いたりするのもいいかと思います。
そうすると実は学校で孤立気味だったり上手くいってない事が見つかるかもしれませんよ。
ゲームばかりする子どもを叱るのではく他に楽しみを作っていこう
ゲームばかりしている子どもを見ていると、親としては叱りたくなるのは仕方ありません。
でも、子どもがゲームばかりしている背景を想像してみて、もしかしたら現実世界で何かしらの不安や辛さを持っていて、それを忘れるためにしている行為だと考えたら少しは怒りも収まるでしょう。
だからこそ、ゲームをしている子どもを叱るのではなく他に楽しみを作ったり現実世界の不安や辛さを取り除くサポートをしていくと、自然とゲームをする時間が減ったりしますよ。
逆に叱り続けていると、子どもがストレスを発散したり非現実的な世界で自分の存在価値を見出そうとしている行為を奪ってしまう事になります。
そうなるとますます殻に閉じこもって、不登校になったり引きこもりが悪化したりとなるので木を付けて下さいね。
ゲーム依存症を克服するには?
ゲーム依存症を克服するには、ゲーム以外の楽しみを見つける事です。
とてもシンプルですが、これを見つけるまでが難しいですよね。
楽しみを見つけるという事をもっと具体的にしていくと、要はやる事を増やしていくという事になります。
私が不登校や引きこもり支援をしている時にゲームをしている子どもとよく接しますが、始めは一緒にゲームをプレイしたりゲームに関するお話をして信頼関係を気付いていきます。
それから、ゲーム以外の雑談の中から子どもが興味をもっている事を聞きだし、その内容に合ったやる事を提案してゲーム以外のやる事を作っていきます。
最初は、外に散歩に行く。公園で軽く運動をする。外にごはんを食べに行く。といった単発的な用事を作っていくといいでしょう。
それが発展していくと、ボランティア活動の参加やアルバイト。学校復帰など、継続的にやっていける用事へと発展していきますよ。
まとめ
ゲーム依存症の中学生が不登校を克服する為に必要な支援は?について、不登校引きこもり経験者が語りました。
ゲームばかりしている子どもはゲームが好きという事もありますが、現実世界で不安をもっている可能性もあります。
傾向的にも内気で大人しい性格だったり、友達が少なかったり、集団が苦手という子どもが良く見られます。
そういう子どもは、現実世界の生活で疲れたり不安をゲームをするという行為で忘れたり軽減させたりしています。
ですので、ゲームを止めさせるというようりも、ゲーム以外に楽しめる環境を作っていくというようにサポートしていって下さいね。
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