不登校で回復のきっかけや兆候は?


不登校回復きっかけ兆候は?について、不登校引きこもり経験者が語ります。

不登校で回復に向かう時、大体は何かのきっかけがあります。

しかしそれは急に出てくる訳ではなく事前に回復に向かう兆候が出てきたりします。

しかしながらその兆候は私ぐらいの経験者か支援者の方にしかキャッチできなかったりします。

 

結構些細な事や小さな変化になるので、ある程度の知識やアンテナを張っておかないと結構見逃してしまいがちになります。

今回は、不登校を回復する為に大切な大きな一歩。

きっかけや兆候について、現役支援者の私の見解やアドバイスなどをまとめて紹介していきます。

 

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回復のきっかけは?

 

 

回復のきっかけは人それぞれですが、本質的な部分でお話ししますと、

「不登校になる要因や環境が改善」したり「新たな場所で挑戦できる」ようになったり「本人の気持ちや意識が変わっていく」などがあります。

 

他にもきっかけはあると思いますが、大きく分けるとこの3つがあると考えます。

 

ちなみに私の場合ですと、中学1年で不登校になりそれから1年経った2年の2学期から保健室登校したりクラス登校もできるようになりましたが、3つの中からその時に当てはまるのは、「不登校になる要因や環境が改善」「本人の気持ちや意識が変わっていく」があったと思います。

 

理由は、中学2年で担任をした先生が不登校に対する経験と意識が高く、定期的に家庭訪問をしながら無理のない寄り添った関わりをしてくれた事。あと学校も無理せずにまずは保健室登校から始めていいとしてくれた事。学校に来る時間は遅れてもいいし注意もしないとした事。そして、先生の寄り添った関わりに学校側の対応が私の気持ちに寄りそうように譲歩してくれたので、私自身の学校に対する気持ちが軟化していき「ちょっと学校に行ってみようかな」という気持ちに変化した事があります。

 

中には学校を転校した事で気持ちも新たに過去の負の体験と距離を置く事ができ回復に向かうというケースもあったりします。

 

ただ気をつけておきたいのが、不登校に至るまで過去に色んな不安やストレスが蓄積するなど、不登校になる原因の重さによっては先ほど挙げた要因の改善をすぐに取り込んだ所で効果がでるのかといえば、そこは重ければ重いほどある程度の休息期間や時間が掛かると思っておいた方がいいと思います。

 

私の場合でも、挙げたらきりがない感じですが、もともと夫婦が不仲で家庭環境が良好ではない、そこに私の内気な性格に小学校高学年頃からクラスメイトからのイジメなどもあり、精神が不安定。さらに中学校の環境に馴染めず注意する先生に怯えながら今度は部活の同級生からのイジメに合い、さらには親友と些細な事で大喧嘩をし、絶交した事などが積み重なり不登校に至っています。

 

これぐらいの背景を持った私でも不登校から回復していき再登校するまで約1年ぐらいかかり、それには学校側の協力担任の先生やクラスメイトの協力。親のサポートなどがあっての期間です。

なので、早いうちにきっかけをつかんで元の学校生活を送れるようになるのは理想ですが、重さによっては色んな人のサポートや準備がいるので、早く回復したらラッキーだなと思うぐらいの気持ちで親も本人も考えてくれたらいいかと思います。

 

もっと理想を挙げるとしたら、不登校になる前の段階で積り始めている要因に気付きその段階でサポートし改善できるのがいいですが、これは現役の支援者でも気付くのは難しいので、一番気付きやすい方法としては、日頃から親子である程度何でも言い合える関係を築いておき、本人が何か悩みでもあった時は親子で報告し合える関係があると、前段階で手を打つ事もできると思います。

 

その他に自分の居場所と言える場所や人との関係を複数持っていると、同じようなストレス状況でも不登校になる人とならない人がでたりします。

 

例えば人だと気の知れた友達が複数いる。人間関係の悩みを相談できる人。進路の事を相談できる人。不安などの気持ちの事を相談できる人。一緒に笑い合える人。一緒に怒ったりできる人。一緒に共感できる人。など、人間が持っている色んな感情を一緒に共有できる人との繋がりを持っていると、とても心強くなり色んな困難にも立ち向かえるようになったりします。

 

この人との繋がりは家族、母親や父親がこれら挙げた役割を全部できる可能性もありますが、ただどの家庭もみんな親が同じ役割を持っている訳ではありませんし、いくら家族でもその役割を強要すると親子の関係性も悪化したりします。

私が考えている事として、いくら家族であってもお互いに何でも要求していいという訳でなく、お互いに思いやりを持って支え合うのが大切だと思うからです。

 

なので、親が色んな感情を受け止めたり支えたりできない場合、足りない部分の感情や気持ちを他の方に支えてもらうように人との縁や繋がりを大切にするといいかと思います。

 

次に場所になりますが、例えば、学校と家以外に過ごす場所(習い事。部活。子ども食堂。中高生の居場所活動。スポーツ。音楽。絵。)が挙げられます。

要は、この場所で過ごすと「気持ちが楽しくなってまたここに来て過ごしたい!」と、心から思える場所を見つける事が、溜まったストレスを軽減するのにどんな薬よりも効果があると思えるぐらい大切な要素だと考えます。

 

何とか不登校にならずに学校に通えている家庭の中には、このように親子で報告し合える関係が早い段階での気付きと対処に良い影響を与え、色んな感情を表現できる人との繋がりと役割。我を忘れるぐらい夢中で心から楽しめる場所での過ごし方が関係しているのだと私は思います。

 

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回復の兆候を見逃さないようにいましょう

 

 

過去を振り返り過ぎても暗くなるだけですし、今できる事をまずは考えましょう。

では今できる事とは何か?

 

先ほど解説したように回復のきっかけがあれば、その前段階として兆候が出てきたりします。

こちらも冒頭で触れたように私のような経験者でも見つけずらいぐらい、本当に些細な事が兆候として表れてきます。

正直、これは有料級の情報だと私は個人的に思ったりするぐらいです。

 

今回は、色んなサイトからわざわざ私のブログを訪れ、数ある記事からこの記事に辿り着いたみなさんの為に紹介しますね。

 

回復の兆候になる行動や様子

 

回復の兆候になる行動や様子にはこのようなものがあります。

ちなみにこれは部屋で篭もっているひきこもりの方にも当てはまったりします。

 

・学校の様子を聞くようになった。

・同級生がどうしているのか気にするようになった。

・身だしなみを気にするようになった。(髪。服。靴。)

・勉強について質問したり気にするそぶりが見えてきた。

・自分で勉強をするようになった。

・家族関係の改善(全く話さない状態から家族の誰かと話ができる。冗談が言える。)

・将来の自分の未来を具体的に語り出した。(例:弁護士になりたい。その為に高校卒業して大学も考えている。)

 

・外の話が増えてきた。

・欲しい物を言ってくるようになった。

・外で食事ができるようになりたいと言った。

・訪問に来た学校の先生や支援者と会うようになった。

・学校に行けない理由を言ってくる。伝えてくる。(その理由を改善したり取り組んでいけば再登校の可能性もあり)

 

・家族との会話がなかったのができるようになった。あるいは以前より家族との会話が増えていった。

・学校の先生や支援してくれる人の手紙を読んでいなかったのが、読んだような形跡が見られるようになった。

・今まで声掛けをしたり学校の事を話しても反応がなかったのが、返事は無いが少し何か反応する様子があった。

・友達がどんな風に自分の事を思っているのか気になっている。

 

・閉じこもっていた本人の部屋から過去には無かった物音や生活音がする。

・家族が起きている時間は静かだったのが家族が起きてる時間でも物音がするようになった。

 

・精神的な病や発達障がいなどの認知や改善。(これらを認知し改善に取り組めると適切な環境設定、例えば学校を特別支援に変えるなどができるので、本人に合った環境が整い改善する事があります)

 

このように些細な事からある程度予想できるものまで、回復の兆候を本人が発信していたりします。

こういった様子が見られたら、前向きに捉え本人の気持ちを確認したりしながら再登校の可能性を探り始めてもいいかと思います。

 

また、その際に学校の先生の理解や協力スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの支援も頼ってみて下さい。

本人の状況に合わせた適切な関わり方や情報提供。環境設定などあるので、これらの協力を活用し改善に向けて前へ進めるといいかなと思います。

 

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回復に向かう為に大切な環境設定とは?

 

 

ここまで回復のきっかけやそれを見逃さない兆候について解説してきましたが、それらを生む為には環境設定がとても大切な事を知っているでしょうか?

私が不登校をこういった理由や背景がありながら回復し再登校をした経緯をお伝えしたように、そこに行き着くまでの環境設定が整い始めた事が大きく関わっています。

 

では、その環境設定に大切な事を挙げていきます。

 

学校のサポート体制や理解

 

これは基本中の基本というぐらい、学校のサポートや理解があった方が本人の気持ちも前向きになったり足が向きやすくなります。

実際に学校は不登校になった所であり当事者にとって、学校という存在と場所が何かしらの問題を抱えているからです。

そういった点で学校が対応できるポイントは抑えておかないと、いくら周りが色んな手を尽くした所で発揮できなくなります。

 

例えば学校に来る時間に猶予があったり、比較的他の児童と会わなくていい環境設定や時間設定をする。

不登校担当の先生を紹介する。本人の気持ちやペースに寄り添った登校頻度や場所を考える。相性の悪い生徒や先生との距離の取り方の提案などがあります。

 

やはり、学校に行きづらい要因があって不登校になるので、その要因をできるだけ改善できる対策や環境設定を作っていく事が、根本的な対策になりきっかけになると思います。

まずは学校側の理解とサポートがあって回復のスタートラインに立てると思うので、これが思うように整わないとなれば、学校の転校も視野に入れるぐらい大事な要素だと思います。

 

親の理解とサポート

 

学校に問題があるだろうから学校に何でも任せたらいいと思ってしまうと危険です。

確かに直接的な原因は学校にあるといっても、その前段階として体や心の健康度も学校で過ごし続ける耐性に少なからず影響を与えます。

その体と心の健康を作る場所の一つに家、家族があります。

ここが体と心の健康を作ったり維持するのに大きな役割を担うので、家族もできる限りの事はしてくれると当事者も大きく救われます。

 

だからこそ親の理解やサポートは重要です。

 

私の家族背景でも触れたように、家庭環境が良好でない家族は子ども自身の体や心の健康度に強く影響を及ぼします。

直接的でなくても家族の不安を抱えながら日々過ごしていると、健康度が落ちたりして他の子と比べた時に学校生活のおける耐性度も低かったりします。

そうなると同じような出来事でも乗り切れる子もいれば乗り切れずに学校に行けなくなる子が分かれてしまうので、まず第一に家庭環境は良好に保つ事にメリットは十分にあると思います。

 

また、不登校から回復するにも家庭環境が良好であり、子どもへの理解をすぐにできなくても理解しようとする姿勢や姿を見せるのも、子どもへの印象に良い影響を与えると思います。

そして、学校と協力してサポートできると、子ども自身も勇気を持って動き出せるようになるので、まずは家で安心して過ごせるように家庭環境を良くしていけるといいかと思います。

 

支援者や理解者による寄り添ったサポート

 

学校の中にいるスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー。児童相談所などの不登校専門の支援者のサポートも大きなきっかけを生む力を持っています。

また、本人が仲良くしている親戚や友達なども、本人が拒否をしないのであれば頼ったりしても良いかと思います。

 

これらの方達の寄り添った思いやりのあるサポートにより、本人が抱えていた不安を軽減したり、悩みに対して的確なアドバイスやその時の心の持ちようなどのアドバイスも助言してくれ、再登校するにあたって大きな勇気を出す事ができるかもしれません。

 

私も中学の不登校当時、同じクラスメイトの仲間が私の家までやってきて、数にして5.6人ぐらいで学校に登校した事があり、当時はとても心強かったし、そうした登校スタイルを学校はある程度大目に見てくれた事も私としては良い意味で「期待に応えたいな」という気持ちにもなれたし、気分的に登校し易くなった思い出が今でも蘇ります。

 

このように色んな形で協力したりサポートできる環境は作る事ができるので、色んな立場の人達と協力しながら本人の勇気の出るようなきっかけ作りができるといいかと私は思います。

 

落ち付ける部屋と空間

 

とにかくお家の中は当事者にとって落ち着ける空間になれるようにサポートしましょう。

その理由は、不登校で家にずーといるのに家が落ち着かないでいると、学校への意識より家の居心地の悪さやストレスに頭が支配されてしまうからです。

 

そうなると、学校の復帰なんぞ後回しになりきっかけさえ生まれにくくなります。

では家の中で心が落ち着いて過ごすにはどうしたらいいのか?

具体的に挙げますと・・・

 

当事者の部屋を作る。

部屋を親や兄弟が何も確認する事無く勝手に入らないようにする。

部屋で時間が潰せるようにマンガ、音楽、アニメ、ゲーム、動画、スマホ、パソコンなど、快適に過ごせる空間作りをする。

当事者から要望があれば、その要望が経済的にも親の感情的にも叶えれそうなものであれば与えたり聞き入れたりする。

 

といった事があります。

ここで補足する事は、もし家に部屋を作る事が難しいご家庭の場合、みんなと一緒に過ごす空間を当事者がある程度落ち着いて過ごせるように意識して、お家の雰囲気などの改善を図ってみるといいでしょう。

次に時間が潰せる物を例として挙げましたが、こちらも家庭の財布事情と親の感情を考慮してできる範囲でご用意されるといいかと思います。

何でも言われたから物などを与えてしまい過ぎると、本人も調子に乗るだけでただ要求が大きくなるだけで、回復するきっかけを逆に失い兼ねないからです。

 

このように自分の部屋を作ったり安心でき心落ち着かせる空間作りができると、回復に必要な心と体の健康の確保に大きく貢献する機能を持っているので、このような環境設定も重要になってきます。

 

不登校イメージの改善

 

不登校というと親も子もそれぞれ自分を責めたりする傾向があります。

子どもであれば「自分が学校を休んだから自分が悪い。そんな自分が嫌いだ。」と、親であれば「親の育て方が悪かったのではないか?あの時、○○しとけば良かったのにな」と責めたりします。

 

実際に当時の私も自分を責め、母ちゃんも同じように自分を責めていたような記憶があります。

自分を責めるという行為をポジティブに考えると、反省する思考があるという事なので、一見良いように思えますが、これが過度に反省に走ろうとすると、出来ていない自分に嫌気が差したり学校でいう所の再登校への足が遠くなったりします。

 

だから私も過去に再登校できるようになった際、「不登校の自分でも自分なんだ」と少し思えるようになり心が少し軽くなってから、再び学校に行こうという気持ちも芽生えてきたように感じます。

それぐらい今の自分の状況を受け入れるように考える事は難しい事なんです。

しかし、その状況を受け入れるマインドを獲得できると、これまで悩んで足が向かなくなっていた。学校へ「行ってもいいかな」という気持ちが湧いたりして、何かをきっかけに再登校する可能性を広げる事ができます。

 

正直、この考えを獲得するのは親子共にとても困難を伴いますが、まずは毎日生きている毎日の素晴らしさに気付けるなどできると、自分に向けてる厳しい目が優しさに変わる瞬間が訪れるかもしれません。

私も10代、20代頃までは自分を責めてばかりいました。

しかし、それから自分に優しく褒めたり自分の一番の味方になるようになって、これまで見えていた人生の景色がガラッと肯定的に捉えれるようになり、人生を楽しい物へと感じる事ができたので、時間は掛かるかもしれませんが、自分の体の中に宿っている心の変化も回復のきっかけになると思います。

 

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まとめ

 

不登校回復きっかけ兆候は?について、不登校引きこもり経験者が語りました。

現実問題、環境が整ってくるとある程度回復の兆候は出てきたりします。

しかし、それを見逃したり回復のチャンスを認識できないと、いつまでも何もできずそのまま時間が流れ不登校からひきこもりへと発展していく場合も大いにあると考えます。

 

そういった状況を改善する為に、こういった兆候やきっかけに注意を払いながら、この記事で紹介した方法を活用し色んな立場の人の協力を得て本人の生き易い形を模索し、またそれにより家族自身も未来が明るく前へ進めるように変化できたらと私は願っております。

 

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