学校に行きたくないけど理由はない分からない要因は?経験者が語ります。
学校に行きたくないけど理由はない分からない要因について、不登校引きこもり経験者が語ります。
学校は子どもの時代の長い時間を過ごす場所なので、楽しい時や辛い時もやってきたりします。
そんな学校が当たり前の日々を送っていると、突然やってくる感情が出てくる人がいます。
それは、学校に行きたくないけど理由が分からないという現象です。
この気持ちはどう受け止めたらいいのか?理由が分からないだけに不安になるし悩みますよね。
今回は、学校に行きたくない理由をどう考えて受け止めるかについて考えていきます。
Contents
学校に行きたくないけど理由は分からない原因は?
学校に行きたくないけど理由が分からない原因として一番考えられる事は・・・
学校は行くものだと思い、学校に行かないという選択肢が無い事です。
だから学校に行きたくない理由を体が自然に考えてしまい、本当は学校に行きたくない理由があるにも関わらず、当たりまえとか常識と世間ではなっている学校に理由がないと体がマヒしているような感じです。
なので、学校に理由があるとなると、自分という存在が学校に入れなくなり、そうなるとこれまでの人生で辛い時間を過ごす、学校に行くのも辛いけど学校に行かないのも辛いというジレンマです。
もちろんこれが絶対とは言い切れませんが、物事には理由がないと考えたり感じたりしません。
もし、学校に行けないけどその理由が分からない場合には、このどちらも辛い選択肢という逃げ場のない道が待っているものだからと考えます。
ですので、実は体が理由を考える事を拒否していて、なんでか自分でも分からない状態になっている可能性があります。
実際に私が中学1年生の6月頃に不登校になり始めた時も、「学校に行かないといけないって分かってるのに、なんで学校にいけないの?体がだるかったり動かない感じになる」という事がありました。
ちょっとしたイベントや時間が解決する理由で学校に行けないのでしたら、少し頑張ったり休んだりしたら大丈夫でしょうが、根が深い理由などでしたら逆に無理に頑張って学校に生き続けると、ある日ガマンの限界がきて突然不登校になり引きこもり化する可能性が高くなります。
なので、きつかったりしんどい時は親とも相談して、学校に無理に行かずにすむように時々、休むなどしてみて下さい。
学校に行けない 小学生・中学生・高校生の理由は?
学校に行けない小・中・高生の理由を挙げていきます。
基本的にどの年代の人でも共通する所があります。
・勉強に付いていけない。
・集団行動が苦手。
・先生との相性が悪い。
・友達やクラスメイトの人間関係が上手くいかない。
(ケンカ。いじめ。)
・学校の勉強や行事の変化にスピードに付いていけない。
(発達障がい系でよく見られます。人によってはある程度毎日が同じような行事の繰り返しじゃないと不安や大きなストレスを感じる人がいます。)
・集中力が続かない。
(発達障がい系でよく見られます。)
・睡眠不足などの1日の生活管理が上手くいっていない。
(スマホやSNS ゲーム LINEの連絡などで時間を使い過ぎている)
・家庭環境が大変。
(親が体が動かず子どもが面倒みているヤングケアラー。親が子どもへあまり関心がなく育児を放棄している。)
といったように環境面。人間面。家庭の事情など、様々な要因があります。
また、中学生以降の思春期には自我が芽生え、今の自分の事。将来の自分の事。自分という存在を考えるなどして、思春期特有の悩みなども出てきたりします。
特に学校へ行けない要因として一番考えられる事は人間関係です。
それは社会を支えている大人でも同じ事で悩むぐらい、人間関係は上手くいかないと人々を悩ませます。
また、小学校は良くも悪くも正直に行動するので、露骨ないじめなども起きがちです。
でも、中高生以上になると陰湿になったりして周囲に気付かれないように行うケースもあったりします。
もちろん人間関係を悪くする要因はいじめだけではありませんが、悪化すると人の思考や行動をも奪うとてもやっかいな事象だと思います。
なので、どのケースでもそうですが、特に人間関係の悩みは親や学校の先生。専門の支援者のどれかには相談したい所です。
すぐに悩みの解消とは中々なりにくいと思いますが、物事は一人で取り組むよりも複数で取り組んだ方が効果が期待できます。
またそれに、理解ある人や専門の人が加わる事でさらに大きな効果が期待できるので、悩んだらなるべく早めに誰かに相談してみましょう。
自分の気持ちを出さないようにしている可能性も!?
学校に行きたくないけど理由が分からないもう一つの原因として考えられるのが、自分の気持ちを出さないようにしている事かもしれません。
これまで学校の集団生活では、あまり自分の気持ちを出したり主張し過ぎると、場合によってはイジメの対象になったりと、どちらかというと悪い方で目立つ可能性も出てきます。
それよりも、集団の空気に合わせるように自分の気持ちを出さず周囲の考えに合わそうとした結果、自分の意思や気持ちを他人の前で、さらに親の前でも言えない自分が出来上がっているのかもしれません。
特に学校の友達や親から手が掛からないという評判の子どもの方程、こういった状態が続いていて自分の本当の気持ちに気付けていないだけかもしれません。
もしこれに自分や子どもが該当するのでしたら、やっぱり本当は学校に行きたくないけど、その自分の本当の気持ちを吐き出せる環境が、学校や家に無いのだけかもしれません。
行きたくない気持ちは甘え?
何で学校に行きたくないのか考えた時、理由が分からないと「自分の中で何か甘えでもあるんではないか?」「周囲から甘えてるように見られてないか?」気になって自分を責めてしまうようになったりします。
私も不登校をした当時、「自分は学校を何で行きたくないと思うんだろう。これって一般的に甘えかな?」と思う事がありました。
でも、思ったからといって学校に行けるわけでもありません。
しかし、理由が出てこない以上、何となく嫌という気持ちだけで学校を休む事に罪悪感も感じていたりしていました。
でも、先ほど解説したように、行きたくない気持ちは事実でありその理由を自分の心の中で閉ざしていたり、知る事を恐れて出さないようにしている可能性があると思います。
また、今の現状を受け止める事ができず自分の事を考える余裕が無い状態もあったりします。
私も今振り返ると、当時はまず不登校という事実を受け止める事ができず、学校へ行けていない自分に嫌気が差していました。その理由は単純に、「みんなが学校へ行けているのに自分だけ休んで行けてない。自分がやっぱりおかしいんだ。自分は怠け者なんだ」といった感情がありました。
そんな状態の私は、本質的に自分がなぜ学校へ行けないのかを考える余裕というか思考すらなかったと思います。
このような状況と思考により、自分をケアする気持ちよりも自分を責める気持ちが大きくなっているので、学校に行けないのは甘えなのか?という考えにいたってしまいます。
でも、経験し支援している私の立場から言うと、これは決して甘えではありません。
むしろ、学校に行けない事で一番苦しんでいるのは当事者である本人なのです。
それなのに自分をケアするどころか苦しんでいる自分が甘えなんだという錯覚させ起こすように、今の社会や学校の存在が大きいと言えるでしょう。
また、子どもは学校へ行けなくなると他に行く場所がありません。
その状況を考えるだけでも学校以外に過ごす場所が無い事が、学校を休む人達への大きなプレッシャーとなっていると考えます。
時間を掛けながらゆっくり自分を知っていこう
こうしたように、学校に行きたくないけど理由はない分からない現象が起きる要因として、学校に行かないという選択肢が無い事や、これまでの自分が周囲に合わせていく内に自分の意思や気持ちを出せなくなっていたことなどに要因があるのかもしれません。
もしその状態に自分や子どもがなっているという事が想像できる時は、不登校や引きこもり専門の相談機関に頼ってみるのもありだと思います。
おすすめは心理士によるカウンセリングが良いと思います。
特に心理士のカウンセリングは話を聞くだけでなく、絵を描いたりなどして深層心理という、自分では気づかなかった気持ちを引き出してくれます。
また、これまでの自分の行いを振り返り、自分の良い所や苦手な所を思い返せる方は振り返ってみて下さい。
ただ、子どもの頃は自分の事を知ろうとする事が苦手だったり、自分の事が嫌いだったりするので、一番は専門の人とお話ししながら一緒に自分と言う人間を知る事が、本当の自分の気持ちを知る事ができ、その気持ちをどう周囲の人達に伝えていくのか?その方法も一緒に導き出してくれると思います。
まとめ
学校に行きたくないけど理由はない分からない要因について、不登校引きこもり経験者が語りました。
不登校や引きこもりになりやすい特徴として、周囲や家族などから「大人しくて真面目な子」というタイプが多い印象を受けます。
そのタイプのほとんどの子どもは、普段は自分の本当の気持ちを押さえて学校や家で、もう一人の自分や周囲が求めているだろう人間を演じている可能性があります。
そういう子ども程、学校に行きたくないけど理由が分からないという状態に陥りやすいと思います。
この気持ちは自分の体に脳がSOSのサインを出している可能性があります。
この気持ちに嘘をつかないように信頼できる人や相談機関に話をして、一緒に乗り越える方法を考えてみてはいかがでしょうか。
このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。
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