不登校の中学生・高校生がスマホ依存になる本当の理由と対応法|取り上げる前に読んでほしいこと
不登校の中学生・高校生が
「一日中スマホばかり見ている…」
「注意するとキレる」
「スマホ依存なのでは…」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、
不登校・ひきこもりの当事者経験+社会福祉士の支援視点から、
不登校の子どもがスマホに依存してしまう本当の理由と、
取り上げる前に知ってほしい関わり方・対応法をわかりやすく解説します。
「スマホをやめさせたい」ではなく
「どう関わればいいのか分からない」親御さんへ向けた内容です。
Contents
不登校の中学生・高校生はなぜスマホ依存になりやすいのか

結論から言うと、
不登校の子どもがスマホに依存しやすいのは「意志が弱いから」ではありません。
不登校になると、多くの場合
・人とのつながりが減る
・達成感がなくなる
・暇な時間が極端に増える
・自信を失いやすくなる
こうした状態が一気に重なります。
スマホやゲーム、SNSは
・誰かとつながれる
・評価(いいね・ランク)がもらえる
・現実を忘れられる
・退屈を埋められる
という「心の穴埋め」が一瞬でできてしまいます。
経験者として感じること

私自身、不登校・ひきこもりだった頃、
当時はスマホはありませんでしたが、
ゲームに強く依存していました。
寝る・トイレ・食事以外は、
ほぼずっとゲームをしていた時期もあります。
今振り返ると、あれは「遊び」ではなく、
現実から逃げる手段であり、
人とのつながりや
達成感の代わりだったと思います。
もしあの時代にスマホやSNSがあったら、
間違いなく今より強く依存していたはずです。
「取り上げる」と悪化しやすい理由
「スマホ依存なんだから取り上げた方がいいのでは?」
そう思うのは、とても自然な感情です。
ですが、スマホを強制的に取り上げると、
・強い怒り
・暴言・暴力
・親への不信感
・引きこもりの悪化
につながるケースも少なくありません。
なぜなら子どもにとってスマホは、
「唯一つながれる場所」
「唯一楽になれる場所」
「唯一の居場所」
になっていることが多いからです。
それを突然奪われることは、
大人で言えば
「社会・趣味・人間関係を同時に失う」
ような感覚に近いです。
スマホ依存を減らす本当の考え方

スマホ依存を減らすために本当に必要なのは、
「スマホを減らすこと」ではなく
「スマホ以外で満たされるものを作ること」です。
つまり
・安心できる人間関係
・役割や居場所
・小さな成功体験
・楽しみや興味
が少しずつ現実に戻ってくると、
スマホは自然と「唯一の存在」
ではなくなっていきます。
不登校が長引くと、
「このままで将来は大丈夫なのか…」
という不安が強くなり、
その不安から現実逃避として
スマホにのめり込むケースも
少なくありません。
将来への不安との向き合い方については、
こちらの記事で詳しく書いています。
親ができる具体的な対応5つ
① いきなり制限しない
まずは
「敵対関係」を作らない
ことが最優先です。
ルールを作るにしても、
状態が落ち着いている時に
「相談」という形で話す方が、
長期的には圧倒的にうまくいきます。
② スマホの裏にある感情を見る
・寂しさ
・不安
・無価値感
・退屈
・劣等感
「やめさせる」より
「何を埋めているのか」
を見る視点がとても大切です。
③ 家庭を「安全地帯」にする
不登校・ひきこもりの回復には、
家の中が一番の安心空間であることが土台になります。
不登校の子どもは、
言葉ではなく態度や行動で
SOSを出していることが多くあります。
スマホ依存の背景を理解するためにも、
まずは不登校の子が出している
サインを知っておくことが大切です。
→ 【不登校の子どもが見せるサインと親が今すぐやるべき対応法】
④ スマホ以外の接点を少しずつ作る
いきなり外出や社会復帰ではなく、
・一緒に動画を見る
・一緒に料理する
・一緒にゲームする
・短時間の散歩
など「共有体験」を作ることが、
スマホ以外の世界への第一歩になります。
「スマホ以外に何をさせたらいいか分からない…」
と悩む親御さんはとても多いです。
不登校・ひきこもりの状態でも
始めやすい過ごし方や興味の広げ方を、
こちらの記事でまとめています。
→ 不登校・ひきこもりでもできる家での趣味・仕事・生き方 今から始められること
⑤ 家族だけで抱え込まない
スマホ依存+不登校は、
家庭だけで解決しようとすると
限界が来やすい問題です。
支援機関や第三者が入ることで、
・親子関係のクッション
・新しいつながり
・外の視点
が入り改善しやすくなります。
スマホ依存や不登校は、
家庭だけで対応し続けると
親子ともに限界が来やすい問題です。
「どこに相談したらいいか分からない」
という方のために、
全国の相談先をまとめています。
よくある質問(不登校×スマホ依存)

Q.不登校の子どものスマホはやはり制限した方がいいのでしょうか?
A.状況によりますが
強制的に取り上げる対応は
悪化するケースが多いです。
不登校の子どもにとってスマホは、
つながり・安心・現実逃避の
役割を持っていることが多く、
それを突然奪うと強い反発や
引きこもりの悪化につながることがあります。
まずは生活状況や気持ちを整理し
「制限」より「土台作り」を優先する方が
回復につながりやすいです。
Q.一日中スマホをしていても放っておいて大丈夫ですか?
A.完全に放置する必要はありませんが、
「やめさせる」より「現実を整える」
視点が大切です。
家族関係、安心感、会話、役割
小さな楽しみが少しずつ増えていくと、
スマホの優先度は
自然に下がっていくケースが多いです。
スマホの時間だけを見ると不安になりますが、
その裏にある状態を見ることが重要です。
Q.スマホ依存とゲーム依存は同じように考えていいですか?
A.基本的な構造はかなり共通しています。
どちらも「現実で満たされない感情」
を補う役割を持つことが多く、
不登校状態では
依存しやすい環境が揃っています。
そのため、依存対象を無くすよりも、
依存しなくても済む現実環境を作ることが
対応の軸になります。
Q.親だけで対応するのが限界に感じます。
A.とても自然な感覚です。
不登校とスマホ依存が重なると、
家庭内だけで解決するのは
かなり負担が大きくなります。
支援機関や第三者が入ることで、
親子関係が安定し、
子どもにとっても
「家族以外の世界」が生まれやすくなります。
まとめ
不登校の中学生・高校生のスマホ依存は、
怠けや甘えではなく
「満たされない感情の結果」
であることがほとんどです。
だからこそ
・無理に取り上げない
・感情を見る
・家庭を安全基地にする
・スマホ以外の接点を増やす
・外部の力を使う
この積み重ねが
結果的にスマホ依存を和らげていきます。
「スマホをやめさせる」より
「現実に戻れる土台作り」
そこを意識することが
回復への一番の近道になります。
もしこの記事を読んで、
「どう関わればいいのか分からない」
「一人で考えるのがつらい」
と感じた方は、個別での相談も行っています。無理に結論を出したり、行動を急がせることはありません。
状況や気持ちを整理しながら、今後の選択肢を一緒に考える相談です。※個別相談について
社会福祉士として、市の支援機関で18年以上、
引きこもり・不登校の訪問相談支援に携わってきました。
オンラインでの家族・本人向け個別相談を行っています。詳しくは【個別相談のご案内】をご覧ください。
不登校やひきこもりの状態から、少し外に動き出そうとすると、
多くのご家庭で「勉強をどうするか」という壁にぶつかります。学校に戻る・戻らないに関わらず、
本人のペースで学び直せる選択肢を知っておくことは、安心材料になります。ここでは、無料で資料請求できる高校や、
※この記事内のリンクは、進路や学習を考える際の「情報提供」を目的としています。
自宅で取り組める学習サービスを紹介しています。
無理に利用する必要はありませんので、状況に合うものだけ参考にしてください。


















