親必見!不登校ひきこもりの分からない言動や反応について経験者が代弁し解説します


今回は、私がひきこもり支援をしている中で、親御さんと会話で良くやりとりする質問や疑問について、私の経験から感じた事や分かった事をお伝えしていきます。

 

私は不登校とひきこもりを経験し質問を聞く限り、「○○な事はひきこもりあるあるですよ」と返していますが、ひきこもりで普通な事も他の人には理解できなかったり想像できない事もあると思うので、こんな状況なんだと感じて頂けたらと思います。

 

また、この記事は新しい質問が出るごとに、定期更新していこうと考えています。

 

<スポンサードリンク>



Q:子どもが怒ったりネガティブな表現をします

 

 

不登校やひきこもりでよくある状況で、よく怒ったり何でもネガティブに考える事があります。

親からすると、腫物みたいにどう扱っていいのか戸惑ってしまします。

 

実際に私が当事者として経験した事をお話しすると、中学生の時期が一番荒れていたと思います。

その時期はよく、親を殴ったり怒鳴りつけていました。

また、感情もネガティブに支配されて、社会や親に対して恨みを持っていましたし、自分はとんでもないクズ人間で人生終わったとも思っていました。

 

正直、こんな人と関わるのは誰でもきついと思います。

また、親としては自分の子は変わってしまった。このまま間違った方向へ突き進むのではないかと、とても心配になると思います。

 

しかし、こういった怒りやネガティブな感情も、子どもにとっては、不登校やひきこもりではよくある「怒りやネガティブな表現により今の自分の存在価値を肯定する」という、一種の儀式みたいなものであると考えていいかと思います。

 

なので、こういった行動は色々、心配しますが、子どもは今の自分の存在を保つ為に行っているんだと肯定的に受け止めるのも有りかと思います。

実際に私も当時はそうでしたし、今現在、怒りやネガティブに思っている子ども達も、私と同じように「こんな自分でも受け入れてくれる人を探している」と心のどこかで思っていると私は想像します。

 

これは私が支援している時の経験ですが、10代のひきこもりと出会って間もない頃は、ホラー映画やホラーゲームばかりに没頭し、会話の中に、「この道具をこう使ったら人を〇せますよね」といった言動をする子がいました。

しかし、私はその時、正義感ぶって注意はせず、「○○君はそう思ったり感じているんだね」と返し、彼の表現を受け止める姿勢を伝えました。

そうして、支援が1年、2年と過ぎた頃。その子はホラー映画やゲームに嫌気が差し、心がほっこりするアニメやホラー以外のゲームを楽しみ出して、攻撃的な言動も減っていきました。

 

人は誰でもそうですが、気持ちに余裕がなかったり精神的に追い込まれている時、感情が怒りに変わったり、ネガティブな思考に苛まれていくと思います。

特に不登校やひきこもりの精神状態はこれに近い物があるので、自然に怒りやネガティブな思考が生まれるのも仕方のない事だと考えます。

 

なので、こういった状況の時は、まずは否定も肯定もせずに相手の存在や表現を受け止め、子どもが安心したり認められる機会が増えてくると、そういった表現が軽減されると思います。

 

Q:何で昼夜逆転するの?

 

不登校やひきこもりになり家中心の生活になると、昼夜逆転生活になる人が結構いると思います。

私も当時同じ過ごし方をしていました。

 

私の場合だと、中学や高校の時期にひきこもっていたので、「昼間学校に行っている同級生と同じ時間を、自分は家に居るのに同級生は学校にいるんだ」と考える時間が苦しい事が、昼夜逆転をする理由の1つにありました。

 

逆に夜中起きていても「夜中は自分も同級生も家で過ごしている」という理由で、考えても考えなくても特に苦しい思いをしなくて過ごしやすいという事もありました。

 

なので、昼夜逆転生活は、ただの生活の乱れだけでなく、自分と他人を比べ想像し、昼間の時間に起きておく事が、精神的な負担になるという事もあると思います。

 

Q:話しかけても返事をしません

 

これも親子のやりとりでよく聞く話です。

主な要因として、親子の関係性が良好でない(本人はそう感じている表れ)親や周囲に不信感を抱いている。今の自分が恥ずかしくて家族でもコミュニケーションを取る事に抵抗がある。

といった事が考えられます。

 

私もひきこもっていた当時、母ちゃんと関係が良い時は冗談を言うぐらいコミュニケーションが取れていましたが、些細な事をきっかけに母ちゃんとの関係が不良になった時は、母ちゃんの声掛けを無視して返事を半年以上しない事がありました。

 

そんな事をしている当時の私の心境は、「ある程度無視したけど、きっかけがあったらまた話したいな」と思ってました。

 

なので、関係性の悪化や些細な事をきっかけに返事をしなかったりする事があります。

しかし、時間の経過や関係改善の中で、再び返事をしたり会話をするチャンスが訪れるので、あなたの事を想っているよという気持ちが伝わるような声掛けや関わりを続けていくと、再び会話をするタイミングがくる可能性があります。

 

ここで大事なのが、返事が無いからほっとかない。という事です。

ちょっとした声掛けや関わりを持つ事は、子どもにとって肯定的な印象を与えるので、親も無理ない程度に接触の機会を持つように意識していきましょう。

 

<スポンサードリンク>



Q:普段、何を考えているのか分かりません

 

 

よく「うちの子は何を考えているんですかね。多分、何も考えていないと思います。」というような話を聞きます。

私は「以外に考えていたりすると思いますよ。」と返しています。

 

では、実際に何も考えていないかというと、大体の人が悩みや不安だったり、家族の事についても考えていたりします。

その例として2つあり、1つは、私自身がひきこもりをしている時に、自分の将来や今のひきこもりが長く続いてしまうんではないかという大きな不安に苛まれていました。

また、家族に関しては、実質母子家庭だった(父ちゃんと別居)ので、母ちゃんが父ちゃんと母ちゃんの1人2人役をして私と妹の面倒を働きながら見てくれていたので、心の底では感謝していました。

しかし、私自身が不安で心の余裕がなかったので、母ちゃんに対し無視したり罵倒したりと、思っている事とやっている事の乖離が発生していました。

 

もう1つは、私がひきこもりの訪問支援をしていたある青年なんですが、1年以上訪問し青年ともよく会ってコミュニケーションを取っていました。

ある日、その青年が部屋から出てこないので、お母さんとお話ししていたのですが、お母さんが「○○は、将来の事や私達家族の事など考えているのでしょうか?」と嘆かれていました。

お母さんがそう思うのも仕方無い状況で、お母さんと青年のコミュニケーションはあまり取れず会話もほとんどしてなかった様子でした。

 

そうして、訪問支援を続けていたある日、青年と私が世間話をしていた時、「三村さん。実はアルバイトを始めたいと考えていて、その収入の一部を毎月、生活費として親に渡したいんです」と話してくれた事がありました。

その話を後日、訪問でお母さんに伝えた所、とても感激されていました。

 

このように、表面的には静かに反応も無く考えてなさそうで、実際は考えてたりします。

ただ、親としては心配したり気になると思うので、アプローチ方法や普段のコミュニケーションを見直してみるのも良いかもしれません。

また、第3者を入れる事で、親には直接言えない素直な気持ちや本心に触れる事ができる可能性があるので、親子の関係性の見直しや第3者との関係の中から本心を引き出すようなアプローチ方法を模索してもいいかと思います。

 

Q:将来の事は考えてるの?

 

将来の事を考えている人はいます。

実際に私もひきこもり当時、将来は社会に出て、1人で自立した生活をする。

その為に高校に行って、大学か専門学校に行ってから会社に就職しようと考えてました。

 

ただ、漠然と考えていただけで、すぐにその為に必要な行動をほとんどしてなかった記憶ですが、しかし、その考えを持ち続けたからこそ、ひきこもりから抜け出すチャンスが訪れた時に行動に移せたのかなと思います。

 

他に、私が支援していた方も、将来は仕事をして自立し家族に頼らない生活を送りたいと、同じく漠然と考えていました。

なので、すぐ行動に移せないだけで、将来の事を全く考えてなくもないかなと思います。

 

将来の事について、ひきこもりという特殊な状態なので、それを家族に言っても、本気と取られなかったり、ふざけていると思われたり、じゃあすぐに行動してよと求められた時に対応できないから、あまりそういった考えを言わなかったりしているのかと思います。

 

Q:このままひきこもり生活をしたいと思っているの?

 

このままひきこもりたいと全く思ってないわけでもないですが、この生活を普通に考えたら続ける事は難しいだろうなとは、当時の私は思っていました。

理由として、順番でいったら親が先にいなくなる訳で、仕事もしてない自分が親のいなくなった後の生活をキープするのは難しいだろうなとは考えていました。

 

だから、いつかは自分で生活できるように動かなければならないと何となく考えていましたが、そのいつかを自分で決める決断ができずに7年の月日が経っていったように思えます。

同じようにひきこもり続けている方の中にも、いつかは変えないとと思いながらも、なかなかいつかを決断できずにただ時間だけが過ぎていくというひきこもり生活を続けている人が、それなりに多くいらっしゃるのではないかと思ったりもします。

 

<スポンサードリンク>



Q:ゲームばかりして将来と健康面が心配です

 

 

ゲーム中心の生活を送っているひきこもりの人は多いのではないかと思います。

そして、その生活を心配している親御さんも多い事でしょう。

 

私自身も中学1年で不登校になった当時、待ちに待った新作ゲームを手に入れてから1週間、寝る食べるトイレ以外はゲームだけで過ごしていました。

また、ひきこもり中は家の中でする事もなく、ただ時間だけがたっぷりあったので、気が付いたらゲームばかりプレイしていました。

今振り返ると、ゲームをする事で集中でき、非現実世界に没頭する事で、現実の不安や絶望感から抜け出せる時間を過ごす事ができたように思えます。

 

特にゲームはハマると集中し思考がゲームだけに偏るので、現実の世界から離れられるという、ひきこもりの人にとってメリットのある効果があるのではないかと今になって思います。

 

また、ゲーム以外にもアニメや他の物事に没頭するのは、現実世界を忘れられる要素とあり余る時間によって、その状況に陥ってしまうのではないかと思います。

 

しかし、ゲームや何かに没頭した生活を送っていても、多くの人が、ひきこもりから抜け出したり外に出る機会が増え、やる事が増えていくと、ゲームの時間が減る傾向にあると思います。

または、現実世界の生活に大きな支障をきたさない程度に、ゲームを楽しむ、両立した生活を送るようになっていきます。

 

私も時間があればゲームが好きなので楽しみますが、仕事が詰まってたり研修などで出来ない時は、ゲームをしないからといって禁断症状が出たりイライラするとかいうのは無く、ゲームがある生活とゲームがない生活の両方を送る事が出来ています。

そんな私は今でも月に4.50時間ゲームを楽しんでいます。(結構多い方だと思います)

 

また、健康面についても、明らかに健康に支障が出るほどの症状が出ない限り、すぐにゲームを止めさせたりする事は無理にしなくて良いと思います。

逆にゲーム中心の生活を送っている人に止めさせようとすると、大きな反発に合い関係性が一方的に悪化しかねません。

 

そして、昼夜逆転し起きてる時はゲームばかりといった、いわゆる不健康な生活スタイルは、ひきこもりの世界ではあるあるな話なので、その生活スタイルを改善したいと思うのであれば、過度なルール制限や止めさせるより、他にする事を増やして(人との繋がり。学校。バイト。ボランティア。)自然にゲームから離れられる生活を定着させていく方が、無駄な衝突も防げていいかと思います。

 

このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。

みなさんがこのブログで書いてほしい事や知りたい事を募集しています。

さらに不登校やひきこもりの相談も無料メールと有料相談(オンライン対応)で受け付けています。

最後まで見ていただきありがとうございました。

⇒ブログで書いて欲しい事はこちらをクリック

⇒無料メールと有料相談(オンライン対応) 講演会・仕事の依頼はこちら

⇒運営者のプロフィールはこちら

学校復帰や外に動き出す時に壁になるのが勉強ですよね。

私も不登校やひきこもりを経験し社会復帰する時に勉強が大きな壁として立ちはだかりました。

今振り返ると自分だけで闇雲に勉強をするのではなく何か活用しながらできるだけ人の目を気にせず勉強できたらなと感じます。  


そんな思いをしている方へピッタリのおすすめ勉強方法があります。

2週間の無料期間や低額で手軽に学べる方法に自分の目標に合った本格的な勉強法まであります。

この機会に自分に合った勉強方法を探してみてはいかがでしょうか?

⇒不登校やひきこもりでもできる勉強方法はコチラ