不登校中学生の原因は親?教師?実はどちらでもない可能性も!経験者が語ります。
不登校中学生の原因は親?教師?実はどちらでもない可能性も!について、不登校引きこもり経験者が語ります。
子どもが中学生で不登校や引きこもりになると、親としては原因はどこにあるのか考えたくなりますよね。
原因を知る事で改善できる事が出てくるのか?そう考えると知りたくなります。
経験者の私からすると、原因ばかりを探すのはおすすめではないですが、それでも原因と考えられる事を知っておく事で、関わり方や行動の仕方が変わってきます。
今回は不登校の中学生の原因が親であったり、あるいは教師であったりと、考えれる点や実はそれ以外にも原因は考えられる点を解説していきます。
Contents
不登校中学生の原因は親?
不登校になる原因として考えれる所に親の存在が出てきます。
でも、親は親で子どもに対して、将来の為だったり今は頑張り時と思い、時にキツい事を言ったりします。
決してその対応はダメだとは思いません。
しかし、子どもの様子を見て、この言葉が適切なのか?あるいは今は必要なのかを考えたり、あるいは子どもの反応を見て改善すべきところはないのかを考えないと、親子ですれ違いが起き関係性が間違った方向にいったりしないよう注意しましょう。
また、関わり方以前に、家族関係の問題やそもそも親子のコミュニケーション不足もあると、不登校や引きこもりになった時になかなか前に進まない状況も出てきます。
親が原因と考えられる例
・親子のコミュニケーション不足
・夫婦のすれ違い(コミュニケーション不足)
・親の一方的な思い込みからの言葉掛けや強要(親子で気持ちがすれ違う)
などが大きく考えられます。
逆にこれらに当てはまらなかったら、子どもが不登校や引きこもりになる原因に親が大きく関係している事は小さいか無いと思ってもいいのではないでしょうか。
では少しこれらの問題点を掘り下げてみましょう。
親子のコミュニケーション不足は、子どものSOSを見逃してしまいがちになります。
やはり普段から冗談が言えるぐらいの関係性を持っていないと、こちらからもあまり踏み込んだ会話もしづらくなり、結果、子どもがSOSを出している時期を見逃す事になるからです。
最近仕事や家事が忙しくて子どもとコミュニケーションを取ってないと感じたら、時間を作って子どもと何気ない世間話でもしてみて下さい。
そういうところから注意して聞いてみると、子どもの健康状態やSOSを感じ取られる事がありますよ。
夫婦のすれ違い(コミュニケーション不足)も同じく子どものSOSを見逃しがちです。
夫婦にはそれぞれの役割があり、お父さんは子どもに対し時に厳しさもありながらも、大きな気持ちを持って見守っていく。お母さんは子どもに対し優しさを持って見守っていく。
子どもにとってお父さんに見せる顔、お母さんに見せる顔、それぞれ違ったりします。
夫婦間ですれ違いがあると、一方にだけ負担が掛かったりしてSOSを子どもが出してもそれをSOSだと思えなかったり、夫婦間で共有できずに不登校や引きこもりになって、初めて夫婦間でこの問題にやっと取り組んでいくという後手後手の展開になってしまいます。
夫婦で子どもの様子を振り返ったり共有する時間を設ける事でお互いに気付かなかった子どもの姿を発見する事もあります。
親の一方的な思い込みからの言葉掛けや強要で、子どもの為という気持ちがあるのはいいですが、それが子どもの気持ちを確認できずに続いていると、かえってストレスになってしまいます。
子どもは大人の姿を見て、自分のするべき事を考えたりするものです。
1~10言わなくてもある程度の事は分かっていたりしようとしてくれます。
だから細かいことまで言い過ぎず、本当に必要な事やして欲しい事だけ伝えて、子どもの反応やその後の行動を見守りましょう。
特に中学生以上の思春期に入っていく時期は、細かい事まで言われると子どももよけいにイライラしてしまいがちです。
色々と気になったり言いたい事はあると思いますが、本当に必要な事だけを伝えるようにするだけでも余計な子どものイライラはなくなったりします。
「お父さん。or お母さん もういいから~」「いちいち言わなくていいから~」「うざい」など最近言われるのでしたら、こちらの伝え方も少し変えてみるといいでしょう。
そうして子どもが親の気持ちを受け入れてくれた様子が見られた時は、そのまま話を進めていき、逆に受け入れられない様子の時は、一度子どもの気持ちを確認して修正していきましょう。
また、子どもに気持ちの確認をしてすぐに返事が返ってくないようでしたら、今は確認するタイミングではない可能性があるので、ある程度様子をみながら普段のコミュニケーションに気を付けて、本人の口から「あの時の○○だけど」といった話が出てくるのを待つのも、確認を急ぎ過ぎて親子の気持ちがすれ違わないようにする為に必要な手段だったりします。
親の思いに子どもの気持ちが付いていかないと、親子間ですれ違いが生じていき、普段のコミュニケーションの頻度や家の中で会う回数も減り、結果、子どもが部屋に篭もって出てこなくなる可能性も出てくるので気を付けておきましょう。
もし、親としてこう言いたい。こう伝えたい。という思いが溢れるようでしたら、学校の先生や専門の支援者や機関に相談しその気持ちを受け止めてもらうのも方法としてあります。
だって、親も親で色んな思いが溢れてきますよね。
それは子どもも大人も同じです。
なので、適切な距離感を維持する為にも、子どもとの関わりに不安を感じたら、お住いの支援機関と繋がる選択肢も十分に検討されていいのかと思います。
全国の支援機関はこちらの方で紹介しています。
電話、メールなどでの対応もできる機関もあり、支援に関する役割も解説しているので、良かったらご覧ください。
不登校中学生の原因は教師?
次に子どもが不登校になる原因の教師について考えていきます。
特に中学生の頃は思春期にも入り、多感な時期にも突入します。
中学校の先生としてもそんな中学生と関わる事はとても大変です。
また、大人数の生徒とも向き合わないといけないので、場合によっては多数の生徒を優先するがあまりに少数の生徒の気持ちをくみ取れないというジレンマも生じます。
私が以前、引きこもり体験の講演会を開き、私の話を聞き、過去に学校現場で働いていた元教師が教えてくれた大人数のクラスを持つ先生のジレンマエピソードです。
教師も毎日本当に頑張っていると思います。
その事を踏まえながら、時として少し行きすぎたり思い込みによって起こってしまう、中学生の不登校や引きこもりで教師に原因がある点について考えていきます。
教師が原因と考えられる例
・子どもの見立てを勘違いしている
・どの子どもにも同じ対応をしている
・個別のフォローがいき届いてない
といった事が考えられます。
こちらも当てはまらない時は、教師だけが原因で不登校になったとは考えにくいと思います。
それではこちらも掘り下げていきましょう。
子どもの見立てを勘違いしている事はそれを修正しない限り、子どもとの距離が縮まらず逆に離れてしまいます。
そうなるとやればやる程、子どもの先生への気持ちが離れていってしまいます。
上手くいかないなと感じたら、子どもの話をしっかり聞いてみましょう。
すると、今まで気付かなかった事が分かり、それに適切な対応のヒントが出てきたりしますよ。
ただ、子どもが先生に対し話をしたがらないようであれば、無理に話をしようとせず、少し時間を置いてみたり他の先生にサポートしてもらったりしながら子どもとの無理のない距離感を保つようにしましょう。
どの子どもにも同じ対応をしているは、先ほどの見立ての勘違いと似たようなもので、子ども一人ひとり同じようでそれぞれ個性を持っています。
ですので、同じように対応していても子どもの様子を見ながら、ちょっとした変化や表情を見逃さずそれに合った関わり方を色々と試してみましょう。
例えば、誉めて気付く子もいれば、叱って気付く子もいるという事です。
みんな叱ってばかりいると、誉めて伸びる子にとっては苦痛でしかありません。
しかし、状況により全体に注意をする事だってあると思うので、そんな時に表情などが気になる子には、後でフォローを入れれると子どもの気持ちも少し救われたりすると思います。
個別のフォローがいき届いてないという事もあります。特に不登校や引きこもり傾向の子どもは、特にこれが出来ていないと、不安になり学校に通いづらくなります。
さらに発達障がい系の子どもであればなお学校の居心地が悪くなってしまいます。
教師として集団をまとめる力も必要で大切ですが、クラスに1人はいる気になる子に対しては、ちょっとした時間に声掛けをするなどして、個別でフォローすると、それだけで気持ちが救われる子はたくさんいると思います。
また、他の先生に相談して対応法を考える事や、発達障がい系の生徒さんであれば、その子へのフォローをする先生やクラスメイトのフォローをお願いするのもありだと思います。
ただ、学校現場はただでさえ余裕のない仕事環境なので、出来る事やできない事があると思いますが、先生も同じ人間ですので、困った時は、他の先生や今だったらスクールカウンセラーさんが学校に在籍しているのであれば、今の生徒の状況を相談するのもありだと思います。
いくつかの教師の原因と思われる部分を見てきましたが、親としてはできるだけ担任の先生とどこまで子どものフォローができるのかも確認しておくといいでしょう。
その対応によって親としてのサポートを考え、学校と親のサポート体制では大変な時は、相談機関とも繋がって子どものサポート体制を強化していきましょうね。
実はどちらでもない可能性も
ここまで不登校の原因は親や教師にあるのかについて考えてきましたが、もちろん、不登校になる原因はこれだけではありません。
他にも考えられる原因は細かい所で見ると、色々と出てきます。
イジメ
これは不登校どころか、場合によっては命を絶ってしまう事にもつながります。
家ではできるだけ子どもの様子を見守りながら声掛けもし、学校の先生とも気になる時は連絡を取り合っておいた方がいいでしょう。
特にこれまで親子関係が良好で何でも話せる間柄だったのに、ある日子どもが急に話さなくなったり、下を向いたり思い詰めているなどの不調を感じた時は、いつもより真剣に「何かいつもと様子が変だけど大丈夫?」といった声掛けをしてみてもいいでしょう。
人間、良い事は話したりしますが、逆に悪い事だったり自分の事となると急に話づらくなります。
とにかく、子どもに対し「いつもと様子が違うように見えるから心配し気に掛けてるよ」という気持ちが伝われば、すぐに話さなくても、いざという時にその声掛けや気構えが活かされるので、対処法の一つとして考えて頂けたらいいと思います。
友達が少ない
友達が少ないと学校にいる事が苦痛に感じる子もいて、学校に登校しづらくなります。
また、少ない友達との関係がこじれるのも学校に登校しづらくなる原因にもなります。
私が不登校になった時期も、少ない友達とのケンカがあり、心細くなっていたという事もありました。
友達が少ないと、クラスの中で孤立し易い環境になりますし、孤独を感じる瞬間が増え積み重なり、心の負担が積み重なっていきます。
そうなると、学校へ足が向かなくなり休む事で心の負担や不安に対処しようとするのが、人として自然な事なので、そんな時は、学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談し心のケアや子どもへの配慮を考える機会を作るのもいいかと思います。
勉強についていけない
学校は主に勉強をするところでもあります。
だから勉強が分からなくてついていけなくなると、段々クラスから取り残されていると感じ、学校に通う事が苦痛になったりします。
こちらは家もそうですが、学校の教師が気に掛けてフォローする事も大切になってくるでしょう。
ただ、学校の勉強は一度遅れてしまうと、取り戻すのに沢山の労力が掛かったり、どんだけ頑張ろうとしても勉強の遅れを取り戻せなかったりして学校の授業時間が苦痛に感じ足が遠のいていきます。
そんな時は、勉強の遅れを取り戻す事だけに集中し過ぎず、場合によっては、○○ぐらいの所で勉強の遅れを妥協しようと子どもも納得の上で考えていくのも、心の負担を減らす意味でもありかと思います。
また、発達障がいなどの特性を持つ人であったら、どんだけ勉強をしても思うように理解が進まない事だってあります。
そんな時は、子どもの特性にあった勉強法を取り入れたり、特性の限界以上の勉強はしないようにする。
または、通う学校を通級クラス(通常学級と特別学級の併用)や特別支援の学校に変更するなど、適切な学びの機会を作る配慮をするのも選択肢として入れておくといいかもしれません。
子どもの性格やタイプ
不登校や引きこもりをする子どもの特徴として、真面目・神経質・我慢強さ・コミュニケーションが苦手などがあります。
こういった特徴の子どもは集団生活でストレスを感じやすく、なかなか自らSOSも出しにくいので、不登校になるまで周囲が気付けにくい所があります。
子どもがこれらの特徴に当てはまる時は、日頃から様子を見て学校の先生にも普段の様子を確認して、なるべく様子を見ながらコミュニケーションが取れそうな時は取っていきましょう。
不登校の原因は一つだけではない 社会環境が大きな要因に
ここまで色んな不登校の原因を見てきましたが、子どもが不登校になる原因は一つではありません。
これらの考えられる原因がタイミング悪く合わさって子どもが学校に行けなくなるようになってしまいます。
こういった出来事や関係性は不登校になる子だけに限った話ではありません。
学校に通えている子でも経験する出来事なので、なかなか不登校になる前の段階で気付き対処するのは難しいと思います。
それぐらい不登校は複雑で色んなタイミングや要素が絡み合っているのです。
ですので、不登校を改善するにはいくつかのストレスや不安の要因になっている状況を変えていく必要が出てきます。
もし子どもが不登校になった時は、子どもの様子を見ながら学校の先生や相談機関に早い段階で繋がっていきましょう。
タイミングとしては1週間以上を休み続けた時ぐらいでいいかと思います。
人によっては相談するタイミングが早いと思われるかもしれませんが、気に掛けていて損はないと思いますし、仮にその後、学校に行けるようになったとしたら、それはそれでいいじゃないですか。
ただ今後、再び休み始める可能性もゼロではないので、その可能性が出てきた時に事前に繋がっていた人に相談しやすいですし対処も早いと思います。
子どものこれまでに抱えてきた不安やストレスの大きさでも変わってきますが、早い段階で色んな支援機関の協力を得て関わっていった方が、適切な見守りや関わり方を実践しやすいのでおすすめです。
しかしながら、焦って子どもにプレッシャーを掛けるようにしてしまうと思わぬ反発にあったりもしますので、まずは子どもがゆっくり落ち着けるように刺激を与えないように見守っていきましょう。
そして、今の子どもの様子を支援機関の方に相談し関わり方や不登校の改善に向けての方法を準備していきましょうね。
まとめ
不登校中学生の原因は親?教師?実はどちらでもない可能性も!について、不登校引きこもり経験者が語りました。
不登校や引きこもりになる原因を色々と考えてきました。
考えると色々と出てきますが、基本的には親と教師で見守りサポートしていく環境が整っていれば、ある程度の問題も早めに気付き対応し、不登校を防いだりする事もできると思います。
また、今回考えられる原因に当てはまったとしても、自分を責めたりせず、今から改善してできる事を子どもにしてあげて下さいね。
完璧な人間などこの世の中にはいません。
私も不登校や引きこもりの時に、親と一緒にぶつかり合って色々と失敗や過ちを犯してきました。
それでもあきらめずに行動してきたから脱出できたのです。
だからこそ、今できる事や改善できる事を行動して、明るい未来を子どもと一緒に築いていきましょう。
このブログを通じて不登校や引きこもりで悩まれてるみなさんの気持ちに寄りそい、陰ながら応援していきたいと思います。
みなさんがこのブログで書いてほしい事や知りたい事を募集しています。
さらに不登校やひきこもりの相談も無料メールと有料相談(オンライン対応)で受け付けています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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学校復帰や外に動き出す時に壁になるのが勉強ですよね。
私も不登校やひきこもりを経験し社会復帰する時に勉強が大きな壁として立ちはだかりました。
今振り返ると自分だけで闇雲に勉強をするのではなく何か活用しながらできるだけ人の目を気にせず勉強できたらなと感じます。
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